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梅光園 田中たもつクリニック 田中保院長

[外来訪問] 2015/06/03

~漢方薬の新時代診療風景~
 漢方薬は、一般に知られる処方薬(西洋医学)では対処が難しい症状や疾患に対して、西洋医学を補完する使われ方も多く、今後の医療でもますます重要な役割を果たすと考えられます。
 近年、漢方薬の特性については科学的な解明が進んだこともあって、エビデンス重視の治療方針を取る医師の間でも漢方薬が使用されることが増えています。
 漢方薬を正しく理解して正しく使うことで、治療に、患者さんに役立てたい。日々勉強を重ねる、身近な病院の身近なドクターに、漢方活用の様子を直接伺いました。ドクターの人となりも見えてきます。

いいものがあるなら使いたい、それがきっかけ

 診療で漢方薬を積極的に使いだしてからもう10年以上経ちます。免疫力を上げるため、あるいは大病後などに体調が回復しない患者様の補助療法として、大学病院時代から多少は使っていました。その後、勉強会でいい薬があると聞き、興味を持ちました。実際患者様のなかにも別の病院で漢方薬を処方されている方もおられましたから、自分も取り入れないといけないと思い、処方しています。種類も比較的多く使っている方だと思います。勉強会に行ったり、その道に通じた先生の講演会を聴きに行ったりもしています。こちらであらかじめ便秘、肌荒れ、咳についてなど、興味のあるテーマを出して勉強会をしていただくこともあります。

自身の治療薬としても

 使っているのはエキス剤で、風邪や便秘、更年期障害、慢性的な副鼻腔炎、慢性的なアトピー性皮膚炎、胃腸症状などによく使います。また、風邪に効く漢方薬でもいろいろとありますから、漫然と同じ薬だけを使うのではなく、患者様の症状によって使い分けています。むしろ、患者様には市販の風邪薬などはあまり飲まないで欲しいとお話しています。使い方を間違えると尿閉が起こるような風邪薬もありますから。
 漢方薬はだんだんと効果をあらわしてくるというイメージが強いですが、即効性を持つものもあって、実際処方して経過を見ると「すごい」と思うこともありますね。患者様と一緒に考えながら、「あなたにはこっちが合うと思いますよ」といった具合で幅広く使っています。一人ひとり症状も処方も違いますのでそれは大切なことだと思います。
 例えば、私自身相当な片頭痛持ちだったのですが、漢方薬を飲んで片頭痛治療薬を使うことが少なくなり、今はかなり軽くなりました。睡眠不足が起因と思っていましたが、そうでもなかったようです。体質も変わってきたと思います。
 有名な話ですが、認知症の人に抑肝散を使うと少し落ち着いて来るのがわかります。抑肝散単独で使う場合もありますが、西洋薬と一緒に使うケースもあります。西洋薬だと効き過ぎているのでは、というケースもままあったのですが、そこに漢方薬を合わせたら、”おつき合いし易い認知症”になりました。

さらなる患者さんのニーズの応えられるよう努力したい

 今後はさらに勉強して、もっと患者様のニーズに応え、この方にはこれ、といった個別性を図っていければと思います。漢方薬も幾つも合わせると、入っている成分によっては用量を越えることもありますから、その辺りもよく注意して処方しなければなりません。
 医師としてはもう少し飲みやすくなってくれればとも感じますが、錠剤もありますから、そういった点も気軽に相談していただければと思います。

梅光園 田中たもつクリニック

医院ホームページ:http://btt-clinic.jp/

梅光園口バス停から徒歩3分。閑静な住宅街の一角にある。美容に関する相談も受け付けている。
詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、消化器科、胃腸科、外科、整形外科、肛門科、麻酔科

田中保(たなか・たもつ)院長略歴
昭和56年 3月 山口県立西高等学校卒業
昭和63年 3月 久留米大学医学部卒業
昭和63年 5月 久留米大学医学部整形外科講座入局
平成 1年 5月 久留米大学医学部外科学第一講座入局
平成 4年 4月 久留米大学医学部麻酔科学講座兼務
平成 7年 5月 久留米大学病院小児外科入局
平成10年 7月 民間医院院長代理兼務
平成12年 5月 民間医院院長就任
平成16年10月 民間病院勤務
平成18年 6月 民間医院院長就任
平成19年 8月 薬院六つ角クリニック開院
平成20年 1月 民間病院勤務
平成21年 1月 梅光園 田中たもつクリニック開院


■所属・資格他

麻酔科標榜医、外科専門医、消化器外科認定医

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