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【オーラルフレイルと漢方 編集後記】歯だけでなく口全体の健康、意識していますか?

公開日:2023.03.31
カテゴリー:病気と漢方

「毎日歯は磨いてケアしているし、気になったときは歯科医院を受診している」
歯の健康について、多くの人がこのように思っているのではないでしょうか。
歯自体の健康は気にしていても、噛む力や滑舌、飲み込む力などまで気にしているでしょうか。
「オーラルフレイルと漢方」では、口腔機能の低下が全身の機能低下(=フレイル)を引き起こす可能性があることを小澤歯科醫院院長の小澤夏生先生に伺いました。

毎日の食べているものが噛む力を低下させている?

オーラルフレイルとは、噛むこと、飲み込むこと、話すことなどの口腔機能が加齢に伴って衰えた状態です。
私たちはこの数年、新型コロナウイルス感染症の影響によってステイホームを余儀なくされ、人との接触が極端に減ってしまいました。話す機会が減り、口の周りの筋肉が使われなくなることで衰え、それが全身の機能低下へとつながるという悪循環へと繋がっていくと先生は話します。

この取材を行って、自分自身の生活を振り返ってみると、以前からおせんべいや根菜、たくあん等の堅い食べ物が苦手で、あえて食べようとしていなかったことに気がつきました。
毎日の忙しい生活の中では、ゆっくり食事を摂ろうという意識も薄れてしまい「早く食事ができるもの=あまり噛まなくてもいいもの」と、柔らかいものを好んで食べていたように思います。

「定期的に歯科でメンテナンス」を

40代の私は、半年前と比較して堅いものが徐々に食べづらくなってきているのを感じますし、たまにむせることも。オーラルフレイルとまではいかなくとも、やはり年齢とともに口腔機能も落ちてきているのだと実感しています。

先生もvol.2でお話しされていましたが、若いうちからできることは、定期的に歯科を受診すること。歯科は今後、「痛みなど、何かあってから通うところ」ではなく、「予防=メンテナンスのために定期的に通うところ」になっていくべき、と先生は話します。
日本歯科医師会が発表している、生活習慣におけるオーラルフレイルのセルフチェックリスト1)を定期的に確認するのもよさそうです。

最近では、歯科にも漢方を処方してくれる先生が増えてきているといいます。
漢方で早めに対策することができれば、大きなトラブルも回避できる可能性があります。
プロを味方につけて、口や全身の健康を守っていきたいですね。(大場真代)

参考
  1. 日本歯科医師会│オーラルフレイル危険度をチェック!<2023年3月28日閲覧>

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