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【なんとなく不調と漢方 編集後記】「当たり前と思わない」ことから毎日の不調の改善を

公開日:2022.11.21
カテゴリー:病気と漢方

「しっかり寝たはずなのに疲れやだるさが残っている」
「仕事をしているとイライラしがち」
「頭痛が起こると体を少し動かすのさえ億劫になる」
本当は、毎日元気いっぱいで、心にゆとりを持って仕事や家事をこなしたいのに、なぜかうまくいかない。健康や美容にも人より気をつけているはずなのに、体調も今ひとつ上向かない…。
そんな人は意外と多いのではないでしょうか。
元気ではつらつとした暮らしは誰もが理想とするところですが、株式会社ツムラが全国の20~50代女性10,000人を対象に行った「隠れ我慢調査」(2021年1月実施)1)では、20〜50代の女性のうちおよそ8割もの人が、毎日何らかの不調を我慢しながら仕事や家事をこなしていることが明らかになっています。

Vol.1 病気ではないけれど『なんとなく不調』…自律神経の乱れやすい女性に対する漢方治療」では、女性の不調について、vol.2では、特に健診で見逃されることも多い「隠れ貧血」について、霞が関ビル診療所の丸山綾先生に、お話を伺いました。

不調を我慢しすぎて後悔した人も多い

丸山先生は記事の中で「女性は月経があるため、それに連動して自律神経も刺激されることでバランスが乱れやすく、不調が出やすい」とおっしゃっています。
健康診断や検査をしても特に異常はないけれど、毎日どこか不調があるという人は、自律神経の不調から来る症状かもしれません。

「休むと仕事や家事に支障が出る」「我慢できる」「病気ではないので休むほどではない」「周りに負担をかけたくない」「周りに心配をかけたくない」と、ついつい不調を我慢してしまいがちです。
しかし、「隠れ我慢調査」でも不調を我慢して後悔した人は53.4%と、半数以上に上っています。

Aさん(35歳・女性)の例を紹介します。
Aさんは20代の頃から月経が重く、月経痛もひどいので、市販の痛み止めを服用していました。30歳を過ぎたあたりから、月経痛だけでなく、体の重さや頭痛も感じるようになりましたが、仕事が多忙で休みもなかなか取れないため、病院を受診することもできず、市販の痛み止めやサプリメントなどを服用しながら不調を我慢していました。
ある日、仕事中に強烈な腹痛に襲われ、限界が来たAさんは倒れてしまい、救急車で病院へ運ばれてしまいます。結果、子宮内膜症を発症しており、同時に重度の貧血もあったということです。
現在は、仕事もほどほどに、漢方を服用し、病気ともうまく付き合いながら生活をしているといいます。

不調があって当たり前ではない、元気な状態を知って

「隠れ我慢調査」でも、不調を我慢した結果「いつもの生理痛と思い腹痛を我慢した結果、病院を受診したら、急性胃腸炎になっていたことが発覚した」や、「我慢したことで仕事にめどがついた途端高熱を出して、結果1週間休む羽目に」など、後悔した経験がつづられています。

丸山先生も記事の中で「女性は身体の不調に対して我慢強く、不調を感じても『このくらい病気じゃない』『これくらいならいつも通り』と、具合が悪いことに慣れてしまう傾向があります」と話しています。
記事では、先生がそれらの不調に対し処方されている漢方薬を紹介しています。複数の症状が出ているケースも少なくありませんが、それらに対し一種類の薬で対応できるというのも漢方薬のメリットです。

まずは「不調があって当たり前」という考え方を手放し、不調は「我慢しなくてよいもの」「治療できるもの」だと意識を変えることを始めていきませんか。(大場真代)

※体験談は、あくまでその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。

参考
  1. 隠れ我慢に関する実態調査│株式会社ツムラwebサイト<2022年11月15日閲覧>

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