<めまい経験者のめまい専門医・新井基洋先生に聞く 編集後記>「めまい改善は諦めないことが大切」 めまい経験者が語る

[病気と漢方] 2021/10/22

 日本人の2割、特に65歳以上の女性だと4割近くもの人がめまいの症状があるといわれています。病院をいくつか回ってみても、原因がわからなかったり、処方された薬では改善が実感できなかったり…。そのせいで「もう治らないから」とめまいの改善を諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか。

 「めまい経験者のめまい専門医・新井基洋先生に聞く」では、3回にわたってめまいの原因やその改善方法について話をお伺いしました。新井先生によると、めまいは再発しやすいのが特徴で、ストレスに大きく関係するといいます。

めまいとの付き合いは10年以上に

実は私も、長期にわたってめまいに悩み、諦めかけていたひとりです。
めまいとの付き合いは、もう10年近くになります。
突然、遊園地のコーヒーカップに乗った後のように、ぐるぐると目が回り立っていられなくなったり、お酒を飲んだときのようなふわふわとした感じが続いたり……。ひどいときは、なかなか起き上がれなくなることもありました。
新井先生がVol.2でもおっしゃっていたように、仕事が忙しいときなど、ストレスが大きいときは特にめまいが起きる頻度が高かったように思います。

最初は内科を受診し、その次は耳鼻科へ…、メニエール病ではないと言われ、原因がわからないままいくつかの薬を服用していましたが、それでもなかなか治りませんでした。薬も効いているようには感じなかったので、服用することも止めてしまい、「病院へ通っても結局治らないのなら」と、病院へ行くことも諦めてしまいました。
そのうちにめまいはどんどんひどくなるようになり、外出先で倒れ込んだり、大事な会議中にめまいが起こって、会議どころではなくなってしまったこともあります。
私の場合は頭痛や肩こり、吐き気といった症状も一緒に起こっていたため、めまいが一度起こると、何も手につかなくなってしまうような日々が続きました。

漢方薬の服用で毎日起こっていためまいが半減

そんなときに出会ったのが漢方薬でした。
これまでいくつかめまいに対しての漢方薬を服用しており新井先生が紹介されていた抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、五苓散(ごれいさん)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)も服用したことがあります。長く服用していたのは五苓散でしたが、気圧の変化で起こるめまいや頭痛などにも効果を感じることができ、長時間座って仕事をしているときのむくみも軽くなったようにも感じました。漢方薬の服用によって、毎日のように起こっていためまいが、ほとんど出なくなったのにも驚きました。

もちろん個人差があり、めまいの原因もさまざまなため、めまいに悩むすべての方に対して漢方薬が効くというわけではありませんが、ぜひともめまいの治療のひとつに漢方薬があるということを知っていただければと思います。

漢方薬とリハビリを続けることでめまいは改善できる

さらに、Vol.1でも紹介した新井先生が提唱されているめまいリハビリについては、先生のご著書『めまいは寝てても治らない 第6版』(中外医学社)に詳しく掲載されています。フレイル(虚弱)を合併しためまいだけでなく、すべてのめまいに対してリハビリは効果的だと先生はおっしゃっています。ご著書には23のリハビリが掲載されています。私も最初はほんの数秒で気持ちが悪くなってしまい、続けることがつらくなっていましたが、徐々にこなすことができるようになっています。こちらも漢方薬と合わせて、ぜひ実践していただきたいと思います。

現在もめまいがまったくなくなったわけではありませんが、漢方薬やめまいリハビリ、さらにストレス管理などによってほとんど気にならない程度までに改善することができました。時間はかかるかもしれませんが、諦めないことがめまい治療では大切なのかもしれません。新井先生のお言葉にも「希望を持って治療を続けて」とありました。漢方薬やリハビリが、めまいに悩む方たちの希望の光となることを願っています。(大場真代)

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