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めまい

公開日:2010.06.01
カテゴリー:病気と漢方 監修:東京医科歯科大学 耳鼻咽喉科教授 喜多村 健

平衡感覚の崩れでめまいが起こります

せき めまいにはいろいろな原因がありますが、よく見られるのは鼓膜の奥にある内耳の異常です。
 内耳には平衡感覚を保つために重要な機能があるため、内耳に何らかの異常があると平衡感覚がくるってしまい、それがめまいとして感じられるのです。
 代表的なものは、メニエール病です。これは、内耳の中のリンパが過剰になる病気で、回転性のめまいに耳鳴り、難聴などをともなうこともあり、それが数ヶ月、数年の周期で繰り返し起こります。他に、風邪やおたふく風邪などによる内耳の神経炎などでもめまいを感じることがあります。
 内耳以外にも、脳腫瘍や脳卒中など脳の病気、自律神経失調症、うつ病などの精神的なものが原因であることもあるので、まずはきちんとした診察をうけて原因をつきとめることが大切です。

めまいの種類

回転性 自分や周りのものがぐるぐる回っている感じ
動揺性 自分やまわりのものが揺れている感じ、雲の上を歩くようなふわふわ感
傾斜性 自分やまわりのものが傾いているような感じ
たちくらみ 立ちあがった瞬間や階段を下りるときに頭がふらっとする
気が遠くなる 湯あたりのような、目の前が暗くなる感じ

漢方薬にできることは

 漢方では、めまいを「水」の流れの異常によるものと考え、「水」の流れを正す苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう) がよく使われます。胃腸虚弱で冷え症や頭痛をともなう場合には半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう) 、更年期障害で抑うつ傾向のある女性のめまいには加味逍遙散(かみしょうようさん) などを使うこともあります。

くらしの中の予防法

  • 根を詰めて長時間仕事をしない
  • 寝不足を避ける
  • ストレスをためず、不安感を解消するようにする
  • 暴飲暴食で胃を疲れさせない
  • 過労をさけ、心身のリラックスをはかる

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