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診療・治療ガイドラインに掲載された漢方薬(4)前立腺肥大症・男性下部尿路症状

[漢方ニュース] 2017/05/24

前立腺肥大症-八味地黄丸、牛車腎気丸

 前立腺肥大症は、加齢に伴って進行する前立腺が腫れる病気です。前立腺の肥大により、尿道が狭くなり尿勢の低下や残尿感などの症状が出る場合があります。肥満、高血圧、高血糖や脂質異常症と前立腺肥大症の関連が指摘されています。日本泌尿器科学会が2011年に発行した、「前立腺肥大症診療ガイドライン」(リッチヒルメディカル)では、八味地黄丸(はちみじおうがん) 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) が掲載されています。

 前立腺肥大症に対し、同ガイドラインでは「有効性を支持する根拠は十分でないが、牛車腎気丸は他剤との併用にて有効との報告がある。八味地黄丸はBPH(前立腺肥大症)に適応があるが明確な根拠は認めない。」とし、「行ってもよい」としています。

男性下部尿路症状-牛車腎気丸、八味地黄丸

 下部尿路症状は、尿の貯留や排出に関係する症状について広く意味をもつ症状です。男性は前立腺肥大に伴って、尿勢の低下が女性よりも多いと言われています。日本排尿機能学会によると、国内では60歳以上男性の78%が何らかの下部尿路症状を訴えていると言われ、主な症状は夜間頻尿・昼間頻尿で、次いで尿勢の低下と言われています。日本排尿機能学会が2008年に発行した、「男性下部尿路症状診療ガイドライン」(ブラックウェルパブリッシング)では、牛車腎気丸と八味地黄丸が掲載されています。

 男性下部尿路症状に対し、同ガイドラインでは牛車腎気丸と八味地黄丸について、「男性の下部尿路症状の改善目的で使用されている。だが臨床的に有効性を支持する根拠は乏しい」としながらも「有害事象はまれで軽微である」とし、「行ってもよい」としています。

診療・治療ガイドラインに掲載された漢方薬

  1. 認知症・心身症
  2. 喘息・咳嗽(がいそう)
  3. 全身性強皮症
  4. 前立腺肥大症・男性下部尿路症状
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