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みつはしクリニック 三橋広光院長

[外来訪問] 2016/12/07

~漢方薬の新時代診療風景~
 漢方薬は、一般に知られる処方薬(西洋医学)では対処が難しい症状や疾患に対して、西洋医学を補完する使われ方も多く、今後の医療でもますます重要な役割を果たすと考えられます。
 近年、漢方薬の特性については科学的な解明が進んだこともあって、エビデンス重視の治療方針を取る医師の間でも漢方薬が使用されることが増えています。
 漢方薬を正しく理解して正しく使うことで、治療に、患者さんに役立てたい。日々勉強を重ねる、身近な病院の身近なドクターに、漢方活用の様子を直接伺いました。ドクターの人となりも見えてきます。

体質に合わせてオーダーメイドの処方を

 漢方に興味を持ったのは、勤務医時代に医局に置かれていた本を手に取ったことがきっかけです。それからさまざまな本に出会いながら、漢方の世界に足を踏み入れていきました。
 漢方の良いところは、その人の持つ自己治癒能力を最大限に引き出すことができることです。患者さんによって症状はそれぞれ違います。当クリニックには頭痛で悩む多くの方が訪れますが、一口に「頭痛」と言っても人によって症状はさまざまです。目眩を訴える人、冷えが原因の人、血の巡りが滞っている人…など、一人ひとりの症状をよく理解し、体質に合わせてオーダーメイドで漢方薬を処方しています。患者の苦痛をなるべく和らげてあげたいという気持ちで診療にあたっています。

さまざまな症状が現れる“神経過敏”体質

 現在、日本では約3割の方が頭痛に悩んでいると言われています。特に20代〜40代の若い女性で偏頭痛に悩んでいる方が多いのです。当クリニックには年間のべ約5万人の外来患者が訪れますが、そのうちの約2割は頭痛の症状で悩んでいる方たちです。
 偏頭痛のベースには、環境などに対して神経が過剰に反応してしまう体質があると考えています。自律神経の問題が考えられるため、症状は頭痛だけとは限りません。腹痛や目眩、肩こりなどいろいろな形で現れてきます。偏頭痛はそのうちの数ある症状の1つに過ぎないのです。また、自律神経が敏感に働いているため、天候や寝不足、生理、排卵などが引き金となり頭痛が発生することがあります。目の奥が痛い、という症状も多くの場合は偏頭痛です。こういった諸症状が季節や年齢によって姿を変えて現れてきます。
 その裏に隠れている原因をなるべく早く突き止め、どのような対応をするのが最適であるか、絶えず患者の症状に合わせて漢方薬の種類や量を微調整し、治療を進めています。漢方薬を使い始めると、症状にも少しずつ変化が見られます。最初は頭痛だったものが、肩こりになって現れたりするのです。そういった変化に合わせ、処方の内容を変えていき、その人の辛さをなるべく早めに取り除いてあげられるよう努めています。

長年の偏頭痛で悩んでいる方は、漢方で体質改善を

 「これは偏頭痛ではなく、ただの肩こりなのでは?」と思う人もいますが、それが偏頭痛の診断率を下げてしまっている原因のひとつでもあります。漢方の場合は診断名にこだわらず「こういった症状に対して治療を行ったら、症状がこのように変化した。だから診断名は○○ですね」というように、症状に重きを置くのです。そして、実際に漢方薬を処方することによって、多くの方の偏頭痛が治っていくのを見てきました。
 偏頭痛は治らない病気であると思われがちですが、すでに日本では数万人の方が治療を終えています。漢方で体質改善を行い、自己治癒能力を引き出すことによって、頭痛の回数が次第に減っていき、症状が消えていくのです。個人差はありますが、漢方薬を使用することにより、平均でおよそ半年から1年ほどで頭痛の症状が落ち着いてきます。
 長年の偏頭痛で苦しんでいるという方は、治すことを諦めないでいただきたいです。我慢をしてそのままにせず、漢方によって体質改善を行うことをお勧めします。

症状の内側を見て治療をする

 生理の時のPMS症状で悩んでいる女性は多いですね。これは、漢方では瘀血の状態ととらえます。血液の流れが停滞しているのです。女性は腰のまわりにたらいを抱えている、という例えを用いて患者さんには説明していますが、いわばそこに、古い血や新しい血が混ざっている状態なのです。そういった状態を整えない限り、PMS症状は改善されません。瘀血を改善したり腹痛をとる漢方薬を、患者さんの症状に合わせて処方することで、辛いPMSから解放される方が多いですね。
 症状だけ見ても、その内側にある原因は見えてきません。症状に隠れているものを見極め、それに合った漢方薬を用いて最短距離の治療ができるよう心掛けています。

患者さんは先生

 漢方薬は江戸時代まで当たり前に使用されてきましたが、その良さを現代に生きる多くの人が知ってくれたら、と思っています。体質や症状の変化に合わせて処方ができる漢方薬を用いることで、体本来のバランスを取り戻し、根本的に症状を改善することが可能になるのです。

 私は、患者さんのことを先生だと思っています。患者さんから日々体の状態を教わり、それに合わせて処方内容を変えていきます。一人でも多くの方が、辛い症状を手放して楽に生きられることが私の願いです。

みつはしクリニック

医院ホームページ:http://www.mitsuhashiclinic.com/index.html

都営新宿線「本八幡駅」徒歩1分、JR総武線「本八幡駅」徒歩3分。駅から近く通いやすいクリニックには、地域の人をはじめとする多くの患者が訪れます。待合室には絵本やぬいぐるみが置かれており、小さなお子さんも退屈しないような工夫がされています。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、呼吸器科、循環器科、小児科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、アレルギー科、リハビリテーション科

三橋広光院長略歴
1981年:信州大学医学部卒業
1981年~1982年:千葉大学脳外科
1982年~1985年:千葉県救急医療センター
1985年~1987年:千葉労災病院
1987年~1988年:千葉大学病院脳外科専門医取得
1988年~1989年:千葉療護センター
1989年~1992年:千葉県がんセンター
1992年~2002年:公立病院脳外科医長
2002年~医療法人社団みつはしクリニック院長


■所属・資格他

脳神経外科学、日本脳神経外科学会専門医

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