コロナ禍での花粉症対策 漢方を上手に使って花粉症を改善しよう

[病気と漢方] 2021/03/30

 今年もスギ花粉の飛散がピークを迎えています。
 2021年の花粉の飛散量は、例年に比べると少ないと予想されていますが、昨年と比較すると九州から関東にかけては多く、四国や東海、北陸、関東では非常に多くなると予想され、一部の地域では昨年の3倍以上の飛散量にもなるといわれています。
 そのため、昨年は症状が軽かったという方でも、今年は要注意です。新型コロナウイルス感染拡大により、マスクをつけることは習慣になりましたが、その他にどのような対策をとればよいのでしょうか。
花粉症の基本から学んでいきましょう。

花粉症とは?

 花粉症とは、目や鼻から侵入した花粉によってくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が引き起こされる、アレルギー反応のひとつです。花粉症の原因となる花粉にはさまざまなものがありますが、国内における代表的なものはスギで、発症年齢の低下も指摘されています。
 花粉症の症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまりが代表的なものですが、それ以外にも眼のかゆみや目やに、涙が出るなどがあります。風邪や新型コロナウイルスと大きく違うのは、眼の症状があるかどうかという点です。

家庭でできる対策

 花粉症の対策は、例年通り、マスクをつけること、サングラスや眼鏡をつけること、帰宅時に、衣類や髪についた花粉をよく払ってから家に入ることなどが挙げられます。それに加え、新型コロナウイルス感染予防の観点からは、手についたウイルスが顔に付着しないよう、鼻をかむ前に手のアルコール消毒を心がけることが勧められています。
 また、室内の換気も窓は小さく開けて短時間で行うようにし、空気清浄機を活用するとよいでしょう。

漢方医学からみた花粉症治療

 花粉症の治療には、抗ヒスタミン剤などの内服薬、点鼻薬や点眼薬のほか、アレルゲンを少量ずつ舌の下に投与し、体をアレルゲンに慣れさせることでアレルギー反応を起こしにくくする舌下免疫療法(花粉の飛散期には開始できません)という治療法などがあります。

 一方、漢方薬では、小青竜湯(しょうせいりゅうとう) がアレルギー性鼻炎に適応があり、花粉症にもよく用いられています。花粉症の代表的な症状である鼻水や涙が出るといった症状は、その主成分が「水」です。漢方医学では「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念がありますが、花粉症の場合、水のバランスが崩れている「水毒」という状態と捉えます。鼻づまりも鼻の粘膜に水分が集まり過ぎたことが原因で起こると考えます。
 そのため、花粉症の症状を改善するためには、水分のバランスを整える利水剤が用いられます。

 小青竜湯のほか、麻黄湯(まおうとう) 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう) 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう) 五苓散(ごれいさん) などの漢方薬が花粉症で用いられます。

 花粉症は「薬を飲めば大丈夫」というものではありません。ストレスが多い生活や、睡眠不足、不規則な生活など、体の抵抗力を下げてしまうような生活は、花粉症の症状を悪化させてしまうこともあります。また、アルコールや喫煙も症状の悪化につながりますので、この時期の間だけでも生活習慣を見直すというのもひとつの方法です。マスクや眼鏡などの対策を取ったうえで、生活習慣に気をつけ、体調を整えること。そのうえで上手に薬を使うことが、花粉症の対策においては大切です。

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