女神散(にょしんさん)

[外来でよく使われる漢方薬] 2022/03/28
監修:井齋偉矢先生(日高徳洲会病院院長/サイエンス漢方処方研究会理事長)

構成生薬

  • 香附子(こうぶし)
  • 川芎(せんきゅう)
  • 蒼朮(そうじゅつ)
  • 当帰(とうき)
  • 黄芩(おうごん)
  • 桂皮(けいひ)
  • 人参(にんじん)
  • 檳榔子(びんろうじ)
  • 黄連(おうれん)
  • 甘草(かんぞう)
  • 丁字(ちょうじ)
  • 木香(もっこう)

作用の特徴

のぼせやめまい、情緒不安定、肩こりなど女性の多愁訴に用いる

対象となる症状

  • 月経関連症状
  • 神経症
  • 心身症

解説

 女神散(にょしんさん) は、のぼせやめまい、不安で眠れない、耳鳴りがする、頭痛・頭重、肩こり、腰痛、情緒不安定など、いくつもの不調を抱える女性に対して用いる代表的な漢方薬のひとつです。キーワードは「しっかり者」です。周りからいつも「しっかり者」と言われて本人もそうなろうとしているけれども、それがストレスになってさまざまな不調につながっている場合に用います。服用を続けると、月経関連症状とともに、精神症状も落ち着いてきます。
 産前産後にも用いられます。

エビデンス情報

女性更年期障害に対する女神散の効果

 2000~2002年の間に更年期障害のため受診した閉経後女性88例に対し、女神散、当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸をそれぞれ4〜8週服用し(服薬期間は症例により異なる)、症状の変化と内容の客観的評価を行う準ランダム化比較試験を実施しました1)。女性更年期障害の治療に用いられる漢方薬3つとの比較検討において、女神散も同等の効果を認めました。また、比較的BMIの高い女性において高い効果が得られることが示唆されました。

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