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体質的に胃腸が弱い人
[こんな人は、注意が必要なケースがあります] 2010/06/10

含まれている生薬によっては胃腸障害を起こすことがある。
漢方薬は、薬剤のなかでは比較的効き方がおだやかなものが多いので、通常は、消化吸収のよい食前、食間の空腹時に服用します。ただし患者さんの体質、症状によっては、このルールに従わない方が良い時もあります。
中でも、体質的に胃腸が虚弱な人や、胃腸障害を抱えた患者さんは、服用を空腹時ではなく、食後に指導されることがあります。特に、地黄(じおう)、当帰(とうき)、川きゅう(せんきゅう)などを含む処方は胃腸障害を起こすことがあるので、注意が必要です。症状によっては、六君子湯(りっくんしとう)、四君子湯(しくんしとう)、平胃散(へいいさん)、人参湯(にんじんとう)など、胃腸保護機能のある処方とも併用されることがあります。
いずれにしても、ふだんから胃腸が弱い人や胃腸障害のある人は、診察の際に医師に詳しくその症状を伝えることで、適切な処方や服用の指示につながります。疑問があったら、必ず医師、薬剤師に相談しましょう。
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