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こんなときにも漢方を~漢方薬って効かないと思っていませんか?~

公開日:2015.12.02
カテゴリー:漢方ニュース

整形外科でも漢方はよく使われている


慶應義塾大学医学部 救急医学講師 田島康介先生

 骨折だけでなく、腰痛などの痛みやしびれなどで訪れる診療科目である整形外科。こむら返りの時に出される芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)以外、漢方とはあまり馴染みのない科目と思う方も多いでしょう。「風邪の時に出される葛根湯(かっこんとう)は、“肩こり”にも効果があります。整形外科でも漢方は活躍できるフィールドがあります」と語るのは、慶應義塾大学医学部 救急医学講師で、慶應義塾大学病院の救急科ならびに整形外科で今も臨床の最前線に立つ田島康介先生です。先日、都内で田島先生を講師に迎えたプレスセミナー『こんなときこそ漢方を』が開催されました。

 例えば、痛みを感じて病院に行ったのに、どこに行っても「異常なし」と言われてしまうことがあります。「それは、痛みの原因が特定できていないからです」と田島先生。「痛みを例に挙げると、その原因が分からなければ、具体的な診断名をつけることができず、根本的な治療ができません。治療の対象とならないので、お薬も出たり出なかったりします」。そのような「西洋医学では対処できない病気や症状」こそ、漢方が得意とするフィールドである、と田島先生は言います。「漢方では、診断名が付く前の段階、つまり病気になる前の段階を“未病”と考え、治療の対象として考えます。だから、その他にも、何科に行ってよいか分からない症状や、体力・気力が出ない、ちょっと便秘やちょっと眠れないなどの症状で漢方が良く使われています」

“気”“血”“水”の循環を良くするための漢方

 「西洋医学では“不定愁訴”とされてしまう症状も、漢方医学ではすべて“気”“血”“水”の異常ととらえ、それに対応する漢方薬を処方することで、“気”“血”“水”の循環を良くすることを目的とします」と田島先生。

 「気」の異常には、不足している気虚、停滞している気鬱、逆流している気逆の3つがあり、それぞれ気虚はなんとなくやる気が出ない状態、気鬱は何かが詰まる感じがしてスッキリしない状態、気逆はイライラや動悸がある状態です。
 「血」の異常は、停滞している“お血”、不足している血虚の2つがあり、“お血”はほてりやアザ、肩こりなど、血虚は抜け毛や肌荒れ、目の隈などが症状となって現れます。
 「水」の異常は停滞する水毒があり、むくみやしびれ、めまいや尿の量の異常などが現れます。

 「とはいえ、全ての症状で漢方が有効であるとは限りません。また、漢方薬にも副作用があります。しかし、西洋医学的治療で効果が無ければ、漢方をためしてみる価値があると思います」(田島先生)

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