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漢方のウワサ!リサーチ隊 Vol.2「漢方薬はすぐに効かない?」を徹底調査

公開日:2012.09.14
カテゴリー:漢方ニュース

速効性を期待するならやっぱり西洋薬?

 “すぐに効く”というよりも“じっくりと治してくれる”薬というイメージが強い漢方薬。QLife会員へのアンケート結果でも、実に8割以上の方が「漢方薬はすぐに効くよりもじっくり治してくれる薬だと思う」と回答。「錠剤や注射など西洋薬のほうがすぐに効くイメージがあります」「副作用もなく安全なのは成分が弱いということでは?」といった声が聞かれました。また、漢方薬を飲んだことがある方でも「胃が痛いとか頭痛とか急な痛みが出たときは西洋薬を飲んでしまう」と回答。
 実際、漢方薬はすぐに効くのではなくじっくり効く薬なのでしょうか?

エキスパートに聞く

速効性も期待できる漢方薬

日本大学医学部内科学系統合和漢医薬学 矢久保修嗣先生

 漢方薬に比べて、西洋薬のほうが速く効くというイメージがあるので、症状がひどい場合には西洋薬を服用するという方も少なくないと思います。しかし漢方薬にも速効性が期待できるものが多くあります。配合されている生薬の種類が少ないほど切れ味がよく、速効性が期待できるといわれており、逆に10種類など生薬が複数配合されているものは、じわじわと効いてくるので、慢性的な症状に用いられています。
 漢方薬の中でも速効性が期待できる薬のひとつに小青竜湯(しょうせいりゅうとう)があります。これは悩んでいる方も多い花粉症に効くもので、早い人の場合、30分程度で鼻水などの症状が改善するという報告があります。
 また、足がつったときに芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を服用すると数分で効いたという例もあります。風邪の場合に漢方薬を服用するという方も多いと思いますが、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などは30分くらいで体が温かくなり、体内の免疫力をアップさせてウイルスを駆逐してくれます。症状をおさえるだけの西洋薬と違い、体全体の免疫力をアップさせてくれるので、比較的短期間で風邪が完治するのです。葛根湯(かっこんとう)も風邪のときに用いられる漢方薬のひとつですが、風邪の初期や熱のある風邪、汗をかかない風邪には効果を発揮します。
 注意しなくてはならないのが、同じ漢方薬を飲んだからといって誰でも速効性が期待できるわけではないこと。漢方薬は体質によって飲み分ける「証」という考え方がありますが、証にあっていれば速効性は期待できますが、あっていない場合は第1回で紹介したように副作用が出る場合もあります。
 風邪=葛根湯などの先入観を持たずに、漢方薬を服用する場合はまず専門医に相談し、適切な治療を受けましょう。

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