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頻尿

公開日:2010.06.01
カテゴリー:病気と漢方 監修:神戸赤十字病院院長 守殿貞夫

頻尿をがまんしていませんか?~早めに医師に相談を~

頻尿 ひんぱんに尿意をもよおし、トイレに駆け込む。夜も何度も尿意で目が覚めてしまう…。落ち着かず、日常生活に支障が出てしまいますね。頻尿とは、排尿の回数が多いことを言います。個人差はありますが、通常、起きている間にトイレに行く回数は、平均5~6回といわれています。昼間に8~10回以上、夜寝てから2回以上トイレに行くようでは注意が必要です。
 原因として、膀胱炎、尿管結石、とくに男性では前立腺肥大などが考えられます。そのほか、脳の疾患(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍)、精神疾患でも頻尿は起こります。女性では更年期に伴い40代から増加します。多尿の場合、糖尿病や尿崩症など大きな病気の可能性があります。頻尿だからといって軽く考え、がまんをくり返すとますます悪化します。おかしいなと思ったら、まず医師の診断をあおぐことが大切です。

漢方薬にできることは

 漢方では、個人の体質・症状を重視して治療を行います。体質を改善しながら、排尿にまつわる諸症状を緩和するのです。例えば、夜間の頻尿などの排尿に関するトラブルはもちろん、全身のだるさなど、年をとるとともに起こる諸症状には牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) をはじめ、胃腸虚弱な場合は清心蓮子飲(せいしんれんしいん) が、血尿や残尿感、前立腺のトラブルなどには、むくみをとり、血行を良くする猪苓湯(ちょれいとう) などがよく使われます。

くらしの中の予防法

  • トイレに行くのをがまんしないこと。
  • 抵抗力を落とさないように、ストレスや過労を避け、体を冷やさないこと。
  • 足腰をきたえるために、できるだけ身体をよく動かしましょう。

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