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成分(生薬)別の注意:甘草(かんぞう)

[主な副作用と注意の仕方を確認しましょう] 2010/07/08

マメ科(Leguminosae)のGlycyrrhiza uralensis Fischer, Glycyrrhiza glabra Linne又はその他同属植物の根及びストロンで、ときには周皮を除く

偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシーなどの症状

 甘草(かんぞう)の副作用は、その主要成分「グリチルリチン酸」の作用によるものと考えられています。

 グリチルリチン酸には、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの1種であるアルドステロンと似た作用があります。アルドステロンには、血液のナトリウムを再吸収し、カリウムの排泄をすることで、血圧を一定に保とうとする働きがありますが、グリチルリチン酸にも同じような働きがあります。この働きが進むと血清カリウム値が低下して、偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシーなどの症状(『主な副作用:偽アルドステロン症』の項をご覧ください)を起こす可能性があります。このような症状のある患者さんは、甘草の処方量が制限されますし、のみ併せにも注意しなければなりません。

 甘草は漢方で最も多く使われている生薬で、OTC(市販薬)漢方製剤の約7割に配合されています。そのため、複数の漢方薬を併用する場合は規定量以上になる可能性もありますから、注意しなければなりません。正しい処方のためにも、ご自分の症状や他にのんでいる薬など医師に詳しく告げてください。疑問点は、必ず医師、薬剤師に相談しましょう。

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