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漢方薬は、生薬の組み合わせ薬剤

[漢方薬とは] 2010/06/10

 「漢方医学=漢方薬」と考える方が多いようですが、少し違います。

 「漢方医学」は、中国を起源としつつも日本で独自の発達を遂げた伝統医学で、「漢方薬」だけでなく、針灸、養生、按摩などが、治療法に含まれます。これらはみな、私たちがもともと持っている、病気やケガを治す力(自然治癒力)を高め、からだを整えることを基本にしています。

 「漢方薬」は、「漢方医学」で使われる主要な治療法であることは間違いありませんが、最近は西洋医学の医師の間でも使用されるケースが広がってきています。

 そして薬剤としての最大の特徴は、「天然物である、複数の生薬(しょうやく)を組み合わせて出来ていること」でしょう。というのも、西洋医学の薬剤の多くは、基本的に単一成分であり、精製された合成品です。漢方薬は、複合成分であるため、作用の仕組みが解明しづらいところが難点だったのですが、最近は少しづつ解明が進んでいます。

 なお日本には、小さくきざんだ生薬を煎じてのむ伝統的な煎剤もありますが、一般的な医療現場で使用される漢方薬のほとんどは、エキス顆粒剤(医療用漢方製剤)です。エキス剤は、煎じ薬を濃縮、乾燥させてアルミパックに入れたものです。携帯しやすく、飲みやすいというメリットだけではなく、生薬が天然品であるがゆえの「品質のバラつき」や「変質」といった問題も解決することができ、1976年以降は健康保険で多くの処方が使えるようになりました。

※「漢方医学」では、患者さんを病名で診断するだけでなく、一人ひとりの体質や病気の状態を見きわめながら、最適な漢方薬を使い分けていく、いわゆる「オーダーメード」の治療を行います。ですから、同じ病気でも患者さんの状態によってのむ薬が違ったり(同病異治:どうびょういち)、ひとつの薬がいろいろな病気に応用される(異病同治:いびょうどうち)ことがあります。

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