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	<title>漢方・漢方薬の医学的・科学的な最新情報　QLife漢方</title>
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	<description>『漢方薬』との賢い付き合い方を、本格的な医学論文情報も交えて、わかりやすくお伝えします。 従来の漢方医学の枠を超えた、科学的なエビデンスに基づく治療の現状を伝え、患者・医療者間のコミュニケーションを支援します。</description>
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		<item>
		<title>第11回　ペットを失って以来、8か月間も不眠に苦しんでいた女性看護師</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_horiguchi/story2465.html</link>
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		<pubDate>Thu, 05 Apr 2012 07:00:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[外科医が使って知った漢方薬の魅力「意外と効くもんだ」]]></category>
		<category><![CDATA[不眠]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[加味帰脾湯（かみきひとう）]]></category>
		<category><![CDATA[漢方]]></category>
		<category><![CDATA[酸棗仁湯（さんそうにんとう）]]></category>

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		<description><![CDATA[ペットが亡くなってから精神的に辛く、眠れなくなってしまった49歳の看護師。睡眠導入剤を飲むようになってから「ふらつき」や「めまい」といった副作用が起きた。加味帰脾湯、 酸棗仁湯のエキス剤を処方した。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/01horiguchi_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>外科医が使って知った漢方薬の魅力<br />「意外と効くもんだ」　<span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>堀口定昭</strong>（ほりぐち　さだあき）　<span>愛世会愛誠病院・下肢静脈瘤センター<br />
2002年帝京大学医学部卒業、2008年より愛誠病院にて血管外科医として勤務しながら整形外科と漢方を学ぶ。<br />
血管外科の外来で漢方薬を使うようになってから、本格的に漢方を学ぶようになり、2010年より血管外科と漢方内科を兼務。<br />
日本外科学会専門医、日本脈管学会専門医。</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">ペットを失って以来、8か月間も不眠に苦しんでいた女性看護師</h3>
<p>　49歳の看護師から、「眠れる薬はありませんか？」と相談された。話によると、8か月ほど前にペットを失ったとのこと。ペットが亡くなってから精神的に辛く、眠れなくなってしまったようである。このような症状は、ペットロス症候群と呼ばれることもあり、近頃では珍しくない。ペットが家族同然の存在になっていたり、場合によっては家族以上に愛情を注ぐ人もいるので、逆にペットを失った時の飼い主のショックは大きく、精神疾患を発症することがある。<br />
　とはいえ、眠らないでいると仕事に支障があるため、勤務先の医師から睡眠導入剤を処方してもらって何とか眠るようにしていた。ところが睡眠導入剤を飲むようになってから、「フラフラしてしまう」症状が出た。睡眠導入剤には色々な種類があるが、どれも「ふらつき」や「めまい」といった副作用が起きることがある。そこで、「漢方薬で何か眠れるようになる薬はないものか」と相談に来たのであった。<br />
　「眠れるようになる」ことが多い漢方薬は幾つかある。代表格は<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8A%A0%E5%91%B3%E5%B8%B0%E8%84%BE%E6%B9%AF_1" target="_blank">加味帰脾湯（かみきひとう） </a>である。また、「働きすぎて疲れきったために眠れない」という場合には<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E9%85%B8%E6%A3%97%E4%BB%81%E6%B9%AF_1" target="_blank">酸棗仁湯（さんそうにんとう） </a>が有効なことがある。そこでこの患者さんには、加味帰脾湯のエキス剤と酸棗仁湯のエキス剤を、両方とも1日3回（1日7.5g）飲めるように2週間分ずつ処方した。そしてまず加味帰脾湯を2週間飲んでみて、次の2週間はもう一方の酸棗仁湯を飲んでもらい、どちらの方が良かったかを1か月後に聞かせてもらうことにした。果たしてこの患者さんの回答は、「加味帰脾湯も確かに眠れるようになったけれども、酸棗仁湯の方がぐっすり眠れる感じがする」と言う。<br />
　前に書いたように、酸棗仁湯は「働きすぎて疲れきって眠れない」という人に喜ばれることがある。実はこの患者さんは、私の知り合いのクリニックで勤務している。そのクリニックではエースのような存在であり、一番の働き者らしい。そのため知らず知らずのうちに疲れていたのか、それともペットを亡くしたことで心底疲れ果ててしまっていたのか、どちらにしても酸棗仁湯で非常に感謝された。<br />
　現在は酸棗仁湯を1日１回飲むだけで良く眠れると言う。また、休日でゆっくりしたいときなどは、1日2回内服すると非常に落ち着いてゆっくり出来ると言い、内服を続けている。<br />
　漢方薬の副作用で「ふらつき」や「めまい」が出ることはほとんど無い。そのため有効な漢方薬に出会うことができれば非常に感謝され、お互いハッピーになれるのである。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>第10回　喉のつまりをはじめ、様々な症状が出現した67歳女性</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_komatsu/story2832.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_komatsu/story2832.html#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 24 Mar 2012 01:58:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[精神科医が使って知った漢方薬の魅力「意外と効くもんだ」]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[加味逍遙散（かみしょうようさん）]]></category>
		<category><![CDATA[半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）]]></category>
		<category><![CDATA[抗うつ薬]]></category>
		<category><![CDATA[漢方]]></category>
		<category><![CDATA[香蘇散（こうそさん）]]></category>

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		<description><![CDATA[多彩な症状の中から「喉の詰まり」をキーワードに半夏厚朴湯を処方したところ若干の効果が見られたが、やがて「胃がどうもスッキリしない」という訴え。香蘇散を追加し様子を見たが、芳しい返答が無いため、「もぐらたたきのように一つ一つの症状を潰していくだけではキリがない！」と考え、半夏厚朴湯を中止し、加味逍遙散を試してみた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/01komatsu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>精神科医が使って知った漢方薬の魅力<br />「意外と効くもんだ」<span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>小松桜</strong>（こまつ　さくら）<span>愛世会愛誠病院・漢方外来<br />
2000年順天堂大学卒業。順天堂医院メンタルクリニック科で2009年まで勤務。<br />
不定愁訴や過量服薬、副作用出現の患者さんに対し、向精神薬のみでの対応では加療困難なケースもあり、漢方に興味を持った。<br />
現在の施設で本格的に学ぶようになり、2010年より漢方外来勤務。精神科専門医。</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3>喉のつまりをはじめ、様々な症状が出現した67歳女性</h3>
<p>　社交ダンスのインストラクターをしている67歳女性。64歳の時に、眩暈、肩こり、血圧上昇、嘔気、不眠が出現したので自宅近くの心療内科を受診。ドグマチールとソラナックス、ハルシオンが処方され若干の効果が見られた。<br />
　しかし、その翌年の夏、全身倦怠感が認められるようになり、ほどなくして、頸部のコリ、嘔気、食事摂取が困難な状態（空腹感はある）となった。採血を行うも特に異常なく、精神的なものと判断され、抗うつ薬のジェイゾロフトが処方された。<br />
　ところが、1年たっても、状態は好転せず、逆に悪化するようになったので、私が勤務する別のメンタルクリニックを紹介受診した。受診の結果、不眠も認められたため、ジェイゾロフトをリフレックスに変更したところ、副作用で眠気が顕著となってしまったうえ、口渇も認められたため、半分量を処方し経過観察とした。その他にも、何となく喉が詰まった感じや不安感、焦燥感、微熱、眩暈など身体症状の訴えが多く、耳鼻科も受診するも異常は認められず、患者さんは途方に暮れた感じであった。<br />
　多彩な症状の中から「喉の詰まり」をキーワードに<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E5%8E%9A%E6%9C%B4%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう） </a>を処方したところ若干の効果が見られたが、やがて「胃がどうもスッキリしない」という訴えを。<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E9%A6%99%E8%98%87%E6%95%A3_1" target="_blank">香蘇散（こうそさん） </a>を追加してみたが「少しは良いかしらね～」とはっきりしない返答。1か月様子を見たが、芳しい返答が無いため、「もぐらたたきのように一つ一つの症状を潰していくだけではキリがない！」と考え、半夏厚朴湯を中止し、多彩な症状に<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8A%A0%E5%91%B3%E9%80%8D%E9%81%99%E6%95%A3_1" target="_blank">加味逍遙散（かみしょうようさん） </a>を試してみた。<br />
　この間も、患者さんは眩暈の専門外来を受診するも結局異常は見つからず、対症療法としてアデホス、メチコバール、セファドールが処方されていた。<br />
　香蘇散と加味逍遙散で2か月ほど経過観察をしていたところ、「何だか動悸や眩暈がなく、気分が晴れてきました」とやっと清々しい笑顔で答えが返ってきた。その翌月には「おかげさまで、とっても良い。娘と久しぶりにお酒も飲めました。家事も出来るし、旅行にまで行ってきましたよ」と本当に嬉しそうに報告してくれた。現在は、リフレックス半錠と、この二種類の漢方のみを継続している。<br />
　薬で一旦副作用を経験すると、他の薬剤に対してもネガティブな感情を持つことが多い。この患者さんもジェイゾロフトで、元来の悪心が悪化したと訴え、他剤内服に対する拒否も強かった。リフレックスを処方する際には、「眠気以外はあまり副作用が出にくい」と何とか説得して、やっと了承を得て開始するも、眠気以外に他の身体症状の訴えも際限なく続くため、それならば、と漢方を提案してみた。すると、漢方に対しては、全く拒否せず、すんなり受け入れてもらえた。<br />
　まず処方したのは喉の詰まりがあり、精神的な不安が強いメンタル受診患者さんに頻用される半夏厚朴湯。若干効果は見られるものの、どうも胃がすっきりしないし、微熱もあって風邪っぽいという状態だった。そこで、殆ど副作用が見られず、気が滅入り気味の患者さんに適応の香蘇散を重ねたところ胃の不快も若干は改善。加味逍遥散に変更して3か月経過した今は見違えるほど元気になり、インストラクターをしている社交ダンスのレッスンも再開した。久しぶりに耳鼻科薬をどうしているか聞いてみたところ「あら、忘れていたわ」と自分でも驚いていた。<br />
　精神科専門の私からすると、副作用や離脱症状などを恐れてなかなか減量・中断することが困難な高薬価の抗うつ薬よりも、比較的安価で副作用の心配が少ない漢方薬で症状が改善してしまう患者さんを見ると、漢方薬の効果に感心してしまう。<br />
　西洋薬にネガティブな患者さんでも、漢方薬であれば内服します、と言ってくれる患者さんは多い。勿論、その逆も沢山いる。立ち位置が全く違うこの二種類の薬剤を自由に使い分けて処方出来るようになったら、もっともっと楽になる患者さんが増えるだろうな、と診察していて実感する。特に女性は不定愁訴も多く、様々な科を受診するものの、異常が見られずに対症療法である西洋薬が何剤も重ねて処方されていくのを見るのはしのびない。こういう時こそ、私が漢方を学んでいる新見正則先生の言葉にあるように「森全体（体全体）を良くして木（症状のある箇所）を治す」漢方の出番だと思う。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>第10回　がん患者における「一般的な病気」に対してのケアの重要性</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2674.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2674.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 16 Mar 2012 01:30:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[オンコロジー（がん）専門医による漢方外来]]></category>
		<category><![CDATA[がん患者]]></category>
		<category><![CDATA[がん緩和ケア]]></category>
		<category><![CDATA[漢方医学]]></category>

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		<description><![CDATA[漢方医学の理論には、様々なものがあります。「気血水」「寒熱」そして、「五行」があります。最近の「がん緩和ケア」では、風邪や怪我、不眠や便秘といった一般的な病気についても支えていく必要があります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<style>
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<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/02imadu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>オンコロジー（がん）専門医による漢方外来<br /><span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>今津嘉宏</strong>（いまづ　よしひろ）&nbsp;<span>北里大学薬学部・薬学教育研究センター&nbsp;社会薬学部門<br />
1988年藤田保健衛生大卒、慶應義塾大学医学部外科学教室入局<br />
東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センターを経て11年4月より現職。外科医の父の戸棚に漢方関係の本が並んでいたのがきっかけで、がん治療に漢方を活用するようになった。<br />
がん治療認定医機構暫定教育医・外科学会指導医・消化器内視鏡学会指導医・東洋医学会指導医など</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">がん患者における「一般的な病気」に対してのケアの重要性</h3>
<p style="line-height:1.8;"><strong>松浦さん（仮名）、20歳　男性。</strong></p>
<h4 style="font-size:106%; margin-bottom:12px;">自室で・・・</h4>
<p>　その年の成人式の朝は、窓の外が一面、銀世界で眩しいほど美しい景色が広がっていた。その朝、松浦くんは、寒さのためか、息がうまく吸えず、咳が立て続けに出てハッとなって目が覚めた。</p>
<p>　ぼくはこの1年半というもの、大きな問題にいつも真っ正面から戦ってきた。高校2年の夏、クラブ活動に明け暮れていたぼくを襲ったのは、「左大腿骨遠位部骨肉腫」という若年者に多い悪性腫瘍だった。その秋には、国立のがん専門病院で人工骨置換術の手術を受け、その後も化学療法を定期的に受けた。それでも同級生達の暖かい応援と素晴らしい先生の指導を受けることが出来、無事、大学へ推薦入学することができた。</p>
<p>　これまでにも体調が悪くなることがあった。しかし、今朝の症状をいつも心配をかけている両親へ正直に告げることに抵抗を感じて、携帯電話で<a href="http://ganjoho.jp/" target="_blank">がん情報サービス</a>を開く。このサイトはこれまでに何度も訪れては、自分の症状と照らし合わしてきた。毎回、憂鬱な気持ちになることを百も承知しているのに、不安を感じると必ずこのサイトを最初に見ることにしている。それは、自分にとってこのサイトが最も信頼がおけるからだ。</p>
<p>　「悪性骨肉腫は、日本では人口100万人に対して約2人、全国で年間200人前後の人が新たにかかると推定されています。年齢では10歳代が最も多く、発生部位は膝関節周囲に多くみられます。」と記載された部分をこれまでに何度読んだことだろう・・・。今朝の風景は、普通の大学生ならばウインタースポーツに心浮かれる朝だろうに。今の自分には、白装束を想像させる。</p>
<p>　やはり、心配していたとおり僕の病気は肺にも転移することがあるようだ。<a href="http://www.imic.or.jp/cancer/" target="_blank">国際医療情報センター</a>には、どの程度の確率で転移するとは明記されていないが、「肺転移の治療法は化学療法と手術が行われる」と書いてある。実際に治療を受けてきた身にとっては、化学療法も手術もたいして恐いものではない。</p>
<p>　ぼくが膝の手術をした後、母親はぼくをある専門外来へ連れて行ってくれた。どこで見つけたのか？がんに罹った患者ばかりを専門に診てくれる外来だった。その先生には「困ったことがあったら、いつでもメールしていいよ」とアドレスを教えてもらった。それ以来、何度か不安なときや治療方針に疑問があるときには、メールをさせてもらっている。今朝の症状、先生に確かめてみようか？でも、単なる風邪の引き初めだったら、迷惑になるし・・・。まだ、朝5時だし・・・。しかし、胸の奥から、何とも表現が出来ない咳が込み上げてくる。一度、出始めると止まらなくなってしまう。意を決して、先生にメールを打つことにした。</p>
<p class="mail">「いつもお世話になっております。松浦です。寒い朝ですね。先生、実は今朝から嫌な咳が出て、息苦しくて困っています。痰や熱などはありません。病院へ行って、見てもらった方が良いでしょうか？」</p>
<p>送信し終わった途端、返信が帰ってきた！</p>
<p class="mail2">「おはよう！松浦くん！まだ、冬の早朝だというのに、雪の白さで外は明るく感じますね。さて、咳ですか！心配でしょうね。でも、大丈夫ですよ！たぶん、急に冷え込んだせいでしょう。冷たい空気を吸い込んでしまい、肺がびっくりして咳が出始めたのでしょう。たしか、松浦君には小児喘息があったと思いますが、いかがでしょう？暖かいお茶を飲んでみてはいかがですか？それでも症状が続くようなら、また、連絡をくださいね。待ってます」</p>
<p>　びっくりして、心臓がドキドキ動悸を打っている。朝5時に打ったメールがすぐに帰ってきたりするから。それにしても忘れていた！幼稚園の頃、ぼくは喘息だったんだ。それにしてもこの先生、よく僕のこと覚えてくれていたものだ。早速、台所へ下りていって暖かいお茶を一杯、ゆっくりと飲んでみた。スーッと体の奥から暖まる感じがして、まるで小さな花が咲いたように暖かい空気に包まれたようにホッとしている。</p>
<p class="mail">「先生、有り難うございます。咳、止まりました。感謝です！きょうは、成人式です。両親と3人、無事にこの日を迎えることが出来ました。本当に有り難うございました」</p>
<p class="mail2">「松浦君へ　よかった、よかった。どうか、ご両親に宜しくお伝えください。君の体はもう十分に元気になっているはずですから、安心して式に出てくださいね。きょうだけは、用心のためにマスクを忘れないようにね。来週、外来の予定ですので、そのときにまた、詳しく話を聞かせてくださいね。ではでは」</p>
<p>　また、先生に励まされてしまった。でも、今朝の咳、たった一杯のお茶で治ってしまうなんて、びっくりだ。さあ、成人式の準備に取りかかるとしよう！</p>
<h4 style="font-size:106%; margin-bottom:12px;">まとめ</h4>
<p>　漢方医学の理論には、様々なものがあります。「気血水」「寒熱」そして、「五行」があります。日本伝統医療である漢方医学では、「五行」を使うことは少ないのですが、今回のような症例では、「冬」「寒い」「白（雪）」「咳」などから「五行」で考えると病気は「骨」ですので、感情としては「恐（怖）」、悪くする要因は「寒」となります。また、咳を「肺」の異常と考えると、色は「白」、気分は「憂（鬱）」となり、悪くする要因は「（乾）燥」となります。そこで顔も見えない、声も聞けない状況で治療法を探るには、この悪くする要因である「寒」と「乾燥」を良くしてあげる必要があります。そこでどこの家庭にもある温かいお茶を選んだわけです。<br />
　がん患者が抱える問題は、化学療法に伴う副作用や治療方針の決定ばかりではなく、とくに最近の「がん緩和ケア」では、疼痛コントロールと精神的フォローばかりがクローズアップされていますが、風邪や怪我、不眠や便秘といった一般的な病気についても支えていく必要があります。全身を診て、総合的にケアをするためにはがんの専門知識だけでは難しい場合があります。そんなときには、さまざまな医療を取り入れる姿勢を持った医師に相談されると良いでしょう。</p>
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		<item>
		<title>第10回　首から肩にかけてのこりや痛みに悩む50代女性</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_horiguchi/story2230.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_horiguchi/story2230.html#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 21 Feb 2012 01:20:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[外科医が使って知った漢方薬の魅力「意外と効くもんだ」]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[桂枝加朮附湯（けいしかじゅつぶとう）]]></category>
		<category><![CDATA[漢方薬]]></category>
		<category><![CDATA[葛根加朮附湯（かっこんかじゅつぶとう）]]></category>
		<category><![CDATA[葛根湯（かっこんとう）]]></category>
		<category><![CDATA[麻黄（まおう）]]></category>

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		<description><![CDATA[「首から肩にかけての痛み」を訴えて56歳の女性が受診。そこでエキス剤の葛根湯を飲んでもらうことにした。葛根湯と合わせて、エキス剤の桂枝加朮附湯も処方。この2剤を合わせることで、葛根加朮附湯という別の漢方薬になる。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/01horiguchi_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>外科医が使って知った漢方薬の魅力<br />「意外と効くもんだ」　<span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>堀口定昭</strong>（ほりぐち　さだあき）　<span>愛世会愛誠病院・下肢静脈瘤センター<br />
2002年帝京大学医学部卒業、2008年より愛誠病院にて血管外科医として勤務しながら整形外科と漢方を学ぶ。<br />
血管外科の外来で漢方薬を使うようになってから、本格的に漢方を学ぶようになり、2010年より血管外科と漢方内科を兼務。<br />
日本外科学会専門医、日本脈管学会専門医。</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">首から肩にかけてのこりや痛みに悩む50代女性</h3>
<p>　「首から肩にかけての痛み」を訴えて56歳の女性が受診してきた。1年以上前から整形外科に通院し、痛み止めや筋弛緩薬（筋肉のコリをほぐす薬）を処方されていたという。レントゲンでは頚椎に軽い変形はあるものの、大きな問題はない。整形外科の医師からは、肩こりの体操や、筋肉をつける運動も指導されてはいたが、十分にはやっていないようであった。以前、更年期障害のときに漢方薬を飲んで有効であったために、今回も漢方薬を試してみたいと思って来院したそうだ。<br />
　この患者さんの「肩こり」を丁寧に診ると、実は「“くびすじ”のこり」であった。そこでエキス剤の<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E8%91%9B%E6%A0%B9%E6%B9%AF_1" target="_blank">葛根湯（かっこんとう） </a>を飲んでもらうことにした。葛根湯と合わせて、エキス剤の<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%A1%82%E6%9E%9D%E5%8A%A0%E6%9C%AE%E9%99%84%E6%B9%AF_1" target="_blank">桂枝加朮附湯（けいしかじゅつぶとう） </a>も処方した。この2剤を合わせることで、<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E8%91%9B%E6%A0%B9%E5%8A%A0%E6%9C%AE%E9%99%84%E6%B9%AF_1" target="_blank">葛根加朮附湯（かっこんかじゅつぶとう） </a>という別の漢方薬になる。<br />
　葛根湯と桂枝加朮附湯を1日3回（各1日7.5g）お湯に溶かして食前に内服してもらった。1か月すると、「これを飲んでいると肩が軽くなります」と、喜んで再来してきた。効いているのであれば、処方は継続である。また1か月分処方した。ところが次回の診察では「このところ胃のあたりが少し気持ち悪くなる」と言われた。最近は整形外科にかかっていないので、痛み止めなどは飲んでいない。<br />
　葛根湯には生薬の<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic/crude-drug/entry959.html" target="_blank">麻黄（まおう）</a>が含まれている。また、桂枝加朮附湯には生薬の<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic/crude-drug/entry944.html" target="_blank">附子（ぶし）</a>が含まれている。麻黄も附子も、人によっては「ドキドキ」したり「胃がムカムカ」したりする。薬の効果を高めるために、食前に飲んでもらっているが、そうすると効果も期待できる代わりに副作用も強くなることがある。そこでこの患者さんには、薬を食後に内服するよう指導した。また「食後に飲んでも胃の調子が悪いようなら、お薬を中止して胃の検査を受けてね」と伝えた。<br />
　1か月して再び調子を聞いたところ、「桂枝加朮附湯の内服を中止してみた」と言う。また葛根湯については、「肩が辛いと感じるときだけ飲むようにしている」とのことであった。<br />
　葛根湯は確かに「“くびすじ”のこり」には有効であり、私自分も体験している。この女性に対しても以前、「僕も、首が張って痛くなると、葛根湯をそのときだけ飲むんですよ」と言ったことがあった。それを患者さんは覚えていて、葛根湯を頓用で飲んでいた。葛根湯だけの内服を頓用で行うようになってからは、胃の調子も良くなり、肩も楽な状態でいられると言う。「自分なりの自分に合った飲み方」を、自然と見つけてくれたのであろう。今でも葛根湯単独の内服は続けている。</p>
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		<item>
		<title>漢方の眼　～症状別でみる漢方の得意分野～　Vol.1「冷え症」</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/eye/story2648.html</link>
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		<pubDate>Fri, 03 Feb 2012 02:00:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>y-ikeda</dc:creator>
				<category><![CDATA[漢方の眼]]></category>
		<category><![CDATA[冷え性]]></category>
		<category><![CDATA[当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）]]></category>
		<category><![CDATA[漢方医]]></category>
		<category><![CDATA[漢方薬]]></category>
		<category><![CDATA[真武湯（しんぶとう）]]></category>

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		<description><![CDATA[今や女性の2人に1人が悩んでいるといわれている「冷え症」。冷えはただ辛いだけでなく、他の疾患の病態を悪化させるという危険もあります。冷え症治療は漢方の得意技といえます。「冷え症は治らない」とあきらめてしまう前にぜひ一度、専門医を受診することをおすすめします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="eye">
<p>　冷え症やストレス、胃腸障害など、私たちが良く体験したり聞いたりする症状のなかには、その治療において、漢方が得意分野とするものが多くあります。症状別に漢方の“強み”を紹介していきます。</p>
<h3>疾患だけでなく、幅広い症状を誘発する「冷え症」</h3>
<p>　今や女性の2人に1人が悩んでいるといわれている「冷え症」。冷えはただ辛いだけでなく、他の疾患の病態を悪化させるという危険もあります。たとえば、関節リウマチは、冷えることで痛みが増強しますし、気管支喘息やアレルギー性鼻炎なども冷えで症状が悪化します。 また、貧血、心臓疾患、甲状線機能障害、自己免疫性疾患が原因で冷えが現れていることもあります。このような疾患以外にも、腰痛・腹痛・月経痛・頭痛といった痛み、下痢・便秘などの消化機能の異常、疲労感・脱力感などの全身状態、不安感や抑うつなどの精神状態、果てはのぼせ・ほてりといった、冷えとは対極にあるような幅広い症状が現れやすくなります。 </p>
<div class="table">
<table>
<tr>
<th>冷えと関連する疾患</th>
<td>関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性腸症候群、膀胱炎、痔核、月経前緊張症、月経困難症、不妊症</td>
</tr>
<tr>
<th>冷えと相関する症状</th>
<td>頭重感、めまい、立ちくらみ、頸肩部のこり、鼻汁、手足のしびれ、多汗・寝汗、ほてり、イライラ感、腰痛、易疲労感、口渇、腹痛、のぼせ、頭痛</td>
</tr>
</table>
</div>
<h3>「冷え」のタイプを知って適切な治療を</h3>
<p>　冷え症は大きく分けると、「新陳代謝低下型」「血流障害型」「水分貯留型」の3つに分けることができます。新陳代謝低下型は、疲れやすく、温かい飲食物を好み、とても寒がりで風邪をひきやすい、といった特徴があります。血流障害型は、指先やかかとが荒れやすく、顔色が悪く便秘気味で、痔核や月経痛があり、肩こりがひどい、などの症状が出やすいタイプです。水分貯留型は、むくみやすく、頭痛、頭重感があり、尿が近く、めまいや耳鳴り、吐き気があるといった症状を伴います。以上3つのタイプを基本に、症例ごとにいろいろな要素が加わって、実際の治療はもっといろいろなことを考慮しながら行います。 たとえば、眠れない、落ち込んでいる、イライラして怒りっぽい、といった精神的ストレスの影響が強いと判断される場合、気剤と呼ばれる種類の漢方薬を処方することもあります。</p>
<p>　冷え症治療は漢方の得意技といえます。ある調査では、西洋医学の医師の約8割以上が漢方薬を使用していることが明らかになっています。「冷え症は治らない」とあきらめてしまう前にぜひ一度、専門医を受診することをおすすめします。</p>
<div class="table">
<table>
<tr>
<th>新陳代謝低下型</th>
<td><a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E7%9C%9F%E6%AD%A6%E6%B9%AF_1" target="_blank">真武湯（しんぶとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E4%BA%BA%E5%8F%82%E6%B9%AF_1" target="_blank">人参湯（にんじんとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%81%E5%85%A8%E5%A4%A7%E8%A3%9C%E6%B9%AF_1" target="_blank">十全大補湯（じゅうぜんだいほとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E4%BA%BA%E5%8F%82%E9%A4%8A%E6%A0%84%E6%B9%AF_1" target="_blank">人参養栄湯（にんじんようえいよう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%85%AB%E5%91%B3%E5%9C%B0%E9%BB%84%E4%B8%B8_1" target="_blank">八味地黄丸（はちみじおうがん） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E7%89%9B%E8%BB%8A%E8%85%8E%E6%B0%97%E4%B8%B8_1" target="_blank">牛車腎気丸（ごしゃじんきがん） </a>
</td>
</tr>
<tr>
<th>血流障害型</th>
<td><a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%BD%93%E5%B8%B0%E5%9B%9B%E9%80%86%E5%8A%A0%E5%91%89%E8%8C%B1%E8%90%B8%E7%94%9F%E5%A7%9C%E6%B9%AF_1" target="_blank">当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%A1%83%E6%A0%B8%E6%89%BF%E6%B0%97%E6%B9%AF_1" target="_blank">桃核承気湯（とうかくじょうきとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%A1%82%E6%9E%9D%E8%8C%AF%E8%8B%93%E4%B8%B8_1" target="_blank">桂枝茯苓丸（けいしぶくりゅうがん） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%B8%A9%E7%B5%8C%E6%B9%AF_1" target="_blank">温経湯（うんけいとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8A%A0%E5%91%B3%E9%80%8D%E9%81%A5%E6%95%A3_1" target="_blank">加味逍遥散（かみしょうようさん） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%BD%93%E5%B8%B0%E8%8A%8D%E8%96%AC%E6%95%A3_1" target="_blank">当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん） </a>
</td>
</tr>
<tr>
<th>水分貯留型</th>
<td><a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E8%8B%93%E5%A7%9C%E6%9C%AE%E7%94%98%E6%B9%AF_1" target="_blank">苓姜朮甘湯（りょうきょうじゅつかんとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E9%98%B2%E5%B7%B2%E9%BB%84%E8%80%86%E6%B9%AF_1" target="_blank">防已黄耆湯（ぼういおうぎとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%99%BD%E6%9C%AE%E5%A4%A9%E9%BA%BB%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏白朮天麻湯（はんげひゃくじゅつてんまとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E7%9C%9F%E6%AD%A6%E6%B9%AF_1" target="_blank">真武湯（しんぶとう） </a><br />
<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%BD%93%E5%B8%B0%E8%8A%8D%E8%96%AC%E6%95%A3_1" target="_blank">当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん） </a>
</td>
</tr>
</table>
</div>
<div class="eye_pro">
<h3>プロフェッショナルの【眼】</h3>
<p><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/kampo_eye01_01.jpg" alt="" width="180" height="240" class="right" style="margin:0;" /></p>
<h4><span>たかが冷え症とあなどっていると、<br />実は病気のサインかも…</span><br />
帯山中央病院院長／麻布ミューズクリニック名誉院長<br />渡邉賀子 先生</h4>
<p class="txt">　ある調査によると女性の半数、男性の約1割が冷えを苦痛に感じており、さらに詳しい聞き取りをすると女性は7、8割まで増加します。自分では気づいていない「かくれ冷え症」が、実は多いんです。疲れやすい、冷房が苦手である、風邪をひきやすい、冬になると便秘になる、眠れない、のぼせる――これらの症状が当てはまったら冷え症かも。<br />
　また、冷えが病気の一症状として出ている場合もあります。甲状腺機能低下症、膠原病、低血圧や貧血。女性に多い疾患なので、ただの冷えだと思って放っておいたら病気のサインだった…なんてことも。<br />
　冷え症はプレ更年期に多いのですが、女性ホルモンを整える意味でも漢方はおすすめですね。冷えは体質＋生活習慣によることが多く、なかなか変えられない体質部分に漢方薬がうまく関与して、随伴する他の症状――頭痛やめまい、ひどい便秘、むくみなどが改善されるケースも。「もっと早く来ればもっと早くさよならできたのに！」とよく言われます。体力がない、疲れやすいといった症状なども、漢方で改善できる「未病」のひとつなので、加齢によるものだなんて諦めないで。長い歴史の中で、たくさんの経験を通して発達してきた漢方には、本当にびっくりするぐらい効くものがたくさんあります。また、冷えを改善すると新陳代謝がアップするので、実はお肌の調子が良くなるといううれしい副効果も。「化粧のノリがよくなった」「シミが薄くなった」という効果から実感される方も多いですね。</p>
<p><br class="clear" />
</div>
<div class="hospiatl_detail" style="margin-top:30px;">
<h5>渡邉賀子 （わたなべ・かこ）先生　プロフィール</h5>
<div class="d_photo"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/kampo_eye01_100.jpg" class="b"></div>
<div class="d_history">
<p>■医学博士<br />
■日本東洋医学会専門医・指導医</p>
<p>久留米大学医学部卒業。熊本大学第三内科に入局、内科を修める。1997年、北里研究所にて日本初の「冷え症外来」を開設。2003年、慶應義塾大学病院漢方クリニックにて、女性専門外来「漢方女性抗加齢外来」を開設。2004年、麻布ミューズクリニックを開院し、2011年より現職。慶應義塾大学医学部漢方医学センター非常勤講師。<br />
<a href="http://www.muse-kampo.com" target="_blank">麻布ミューズクリニック</a>／<a href="http://www4.ocn.ne.jp/~obiyama/index.htm" target="_blank">帯山中央病院</a>
</div>
</div>
<div id="entry_navi">
<div class="body sankou">
<p class="midasi4" style="margin-top:0;">参考サイト</p>
<ul>
<li>漢方を相談できるクリニック探しなら⇒<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic/" target="_blank"><strong>QLife漢方clinic「漢方ドクター検索」</strong></a></li>
<li>「20-30代女性の不定愁訴実態調査」について⇒<a href="http://www.qlife.jp/square/feature/woman/story18267.html" target="_blank"><strong>QLife SQUARE</strong></a></li>
<li>漢方のことをもっと知りたい人は⇒<a href="http://www.kampo-view.com/woman/futeishuso.html" target="_blank"><strong>漢方view</strong></a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>第9回　さまざまな身体症状に加え、精神症状に長く悩んでいた35歳男性</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_komatsu/story2617.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_komatsu/story2617.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 13 Jan 2012 02:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[精神科医が使って知った漢方薬の魅力「意外と効くもんだ」]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[動悸]]></category>
		<category><![CDATA[半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）]]></category>
		<category><![CDATA[漢方薬]]></category>
		<category><![CDATA[眩暈]]></category>

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		<description><![CDATA[1か月後には精神的にも身体的にも落ち着き、「眩暈も気にならない。穏やかに過ごせる」と語ったので、西洋薬のアナフラニールとレキソタンを微調整してもらいつつ、メインを継続的に漢方で処方している。現在は元気に会社に行っており、受診も以前のように「○○も悪いし、△△も苦しいし・・・」と色々な訴えをしていた患者さんとは思えないくらいの明るい表情になった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/01komatsu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>精神科医が使って知った漢方薬の魅力<br />「意外と効くもんだ」<span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>小松桜</strong>（こまつ　さくら）<span>愛世会愛誠病院・漢方外来<br />
2000年順天堂大学卒業。順天堂医院メンタルクリニック科で2009年まで勤務。<br />
不定愁訴や過量服薬、副作用出現の患者さんに対し、向精神薬のみでの対応では加療困難なケースもあり、漢方に興味を持った。<br />
現在の施設で本格的に学ぶようになり、2010年より漢方外来勤務。精神科専門医。</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3>さまざまな身体症状に加え、精神症状に長く悩んでいた35歳男性</h3>
<p>　ひょろりと背の高い35歳男性。大学4年生の就職活動時に眩暈や動悸が出現し、内科で精査を受けるも異常が認められず、精神的なものと判断されジェイゾロフトが処方された。しかし改善が見られずに、耳鼻科よりグランダキシンが追加投与されるも症状に大きな変化は見られなかった。<br />
　そういった状況のなか、私が勤務している別のメンタルクリニックを初めて受診してきた。「体が重く何もする気力が湧かない」とのことだったので、メイラックスを処方。少しは緊張が取れ、体の重さが改善されたものの、5か月経過しても、吐き気や動悸、集中力の低下は続いた。そこで<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E7%82%99%E7%94%98%E8%8D%89%E6%B9%AF_1" target="_blank">炙甘草湯（しゃかんぞうとう） </a>を開始した。3週間後、「動悸はだいぶ減ったが眩暈は続く」とのことだったので、炙甘草湯を屯用とし、<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E8%8B%93%E6%A1%82%E6%9C%AE%E7%94%98%E6%B9%AF_1" target="_blank">苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう） </a>に変更。さらに3週間後に受診した際には、眩暈・動悸・胃痛・吐き気があり「全く改善が見られず」と。この間耳鼻科よりメリスロンが処方されていたが、効果は見られなかったようである。そこで<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%99%BD%E6%9C%AE%E5%A4%A9%E9%BA%BB%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏白朮天麻湯（はんげびゃくじゅつてんまとう） </a>に変更。<br />
　効果があるのではと期待していたが、1か月経過しても、その期待に反して全く症状の改善は見られなかった。そこで、再度症状を詳細に聞いて見たところ、冷え症があることがわかり、<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E7%9C%9F%E6%AD%A6%E6%B9%AF_1" target="_blank">真武湯（しんぶとう） </a>に変更。イライラもあることから少量のアナフラニールも追加した。2週間後、「少し上向き。モヤモヤが取れた」と初めて手応えが見られ一安心した。眩暈・吐き気も<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E4%BA%94%E8%8B%93%E6%95%A3_1" target="_blank">五苓散（ごれいさん） </a>と比較してもらったところ真武湯の方が合うと言うので、しばらく継続して処方した。<br />
　今までの中では一番合うとの自覚だが、まだ不安感が残っていると感じたので、<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%9F%B4%E8%83%A1%E6%A1%82%E6%9E%9D%E6%B9%AF_1" target="_blank">柴胡桂枝湯（さいこけいしとう） </a>に変更してよいかを尋ねたところ、「良くなるのなら何種類でも試しますよ」と了承。すると、1か月後には「今までで一番良い。不安が取れた。吐き気や頭痛も取れた」と効果が現れてとても嬉く感じた。<br />
　引き続き、これまで多く訴えていた身体症状に加え、精神症状にスポットを切り替え聞き出したところ「常に緊張している、不安で喉が渇く。人前で顔が熱くなる」とのことで、今話題になっている社会不安障害の一種ではないか、と考えルボックスを追加したところ、震えや吐き気の副作用が出現しすぐに中止した。代わりに<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E5%8E%9A%E6%9C%B4%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう） </a>にしたところ、再診時に嬉しそうに「これが良いんじゃないですか？動悸が一気になくなりましたよ」と一番の手応えのようで、その表情は私も効果を実感できるものだった。<br />
　1か月後には精神的にも身体的にも落ち着き、「眩暈も気にならない。穏やかに過ごせる」と語ったので、西洋薬のアナフラニールとレキソタンを微調整してもらいつつ、メインを継続的に漢方で処方している。現在は元気に会社に行っており、受診も以前のように「○○も悪いし、△△も苦しいし・・・」と色々な訴えをしていた患者さんとは思えないくらいの明るい表情になった。</p>
<p>　これだけ何種類も漢方を変更しても患者さんがついて来てくれるのは、西洋薬にはなかなか無い現象だと思う。西洋薬は、抗鬱薬、抗不安薬、安定剤など様々な名前の薬はあるものの、作用機序は似ており、処方を変更してもあまり劇的な変化は見られないが、漢方は、何らかの症状は改善することが多いので、患者さんも嫌がらずに変更に協力してくれるのではないかしら、と感じた。漢方の素晴らしいところは、その人に合う漢方が見つかると、1つの症状だけでなく全体が治ること。それを実感出来たのが今回の症例であり、昔の人の知恵の素晴らしさに感謝した一例である。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>第9回　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　前編</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2661.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2661.html#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 10 Jan 2012 02:06:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[オンコロジー（がん）専門医による漢方外来]]></category>
		<category><![CDATA[がん]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[漢方]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.qlife-kampo.jp/?p=2661</guid>
		<description><![CDATA[卵巣の悪性腫瘍で手術を受けたのが、1年前。主治医からは、抗がん剤による化学療法を術後しばらく続けると説明され、今は、定期的に外来へ通院している。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<style>
.img_r_10{margin-left:10px;float:right;}
#entry .entry_body p.clear_l{clear:left;margin:1.2em 0;}
</style>
<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/02imadu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>オンコロジー（がん）専門医による漢方外来<br /><span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>今津嘉宏</strong>（いまづ　よしひろ）&nbsp;<span>北里大学薬学部・薬学教育研究センター&nbsp;社会薬学部門<br />
1988年藤田保健衛生大卒、慶應義塾大学医学部外科学教室入局<br />
東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センターを経て11年4月より現職。外科医の父の戸棚に漢方関係の本が並んでいたのがきっかけで、がん治療に漢方を活用するようになった。<br />
がん治療認定医機構暫定教育医・外科学会指導医・消化器内視鏡学会指導医・東洋医学会指導医など</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘</h3>
<p style="line-height:1.8;"><strong>鮫島さん（仮名）、40歳代　女性。</strong></p>
<h4 style="font-size:106%; margin-bottom:12px;">公立のがん専門病院待合室で・・・</h4>
<p>　公立のがん専門病院待合室で、不安な気持ちで待っている鮫島さん親子。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:7em;">鮫島さん（母）</dt>
<dd style="margin-left:7.5em;">「検査結果、大丈夫かなぁ？」</dd>
<dt style="float:left;width:7em;">夏子さん（娘）</dt>
<dd style="margin-left:7.5em;">「前の人、なかなか出てこないね。」</dd>
<dt style="float:left;width:7em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:7.5em;">「どうしよう、結果が悪かったら・・・」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　卵巣の悪性腫瘍で手術を受けたのが、1年前。鮫島さんは娘の受験で自分の体のことなどにかまっている時間がなくて、時々お腹が痛かったが病院へ診察を受けには行かなかった。無事に都内の大学へ進学が決まった後、ホッとしたのか？ドッと疲れが出て寝込んでしまった。往診に来てくれた医師が下腹部のしこりに気付き、すぐに地域の中核病院で検査を受けた。診断は卵巣癌で手術が必要とのことであった。そして、この病院を紹介され、手術、化学療法、と治療を受けた。主治医からは、抗がん剤による化学療法を術後しばらく続けると説明され、今は、定期的に外来へ通院している。今回の外来は、先月行った化学療法の効果判定のため。診察前に行った血液検査の結果を聞きに娘と二人で再発がないか、不安な気持ちでやって来た。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「お母さん、大丈夫だよ。心配ないって。」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「もし検査結果が悪かったら、また、あの治療が始まるのかなぁ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「大丈夫だって。お母さん、頑張ったんだもん。きっといい結果が出ているよ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「そうだといいんだけれど」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　待合室で待つ二人の前に、大きな診察の順番を示す液晶テレビがあり、そこに二人の診察順番を示す番号が点滅した。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先生、どうでした？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#a24f26;">主治医</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#a24f26;">「あぁ、結果ね。大丈夫でしたから、年末年始はご自宅でゆっくりしてください」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「ありがとうございます。」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#a24f26;">主治医</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#a24f26;">「はい、では、また。来年の外来を予約しておきます」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「あの・・・先生」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#a24f26;">主治医</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#a24f26;">「ほかに何か？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「いえ、ありがとうございます」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#a24f26;">主治医</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#a24f26;">「はい、今回の検査結果は、大丈夫でしたから安心してくださいね。それでは、いつものお薬を出しておきます。次回も、血液検査を前もってしてから診察させていただきますので。それでは、お元気で」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島親子</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「ありがとうございました」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　娘に手を引かれながら、診察室を出てきた母親。<br />
　診察を受ける前よりも、不安そうな母親の顔をのぞき込みながら娘は安心させるように、</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「ほら、よかったじゃない、お母さん。これでゆっくりとお正月が迎えられるね」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「うぅん、そうだね・・・」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「あれ、何か心配なの？先生も大丈夫だっておっしゃってくれたじゃない？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「そうなんだけれど・・・」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「お母さん、心配ないよ。ね？大丈夫だって」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「そうじゃないのよ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「何が？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「だって、あの先生、一度も私の顔、診なかったのよ。ずっと、コンピューターの方を見ていただけで。検査結果も大丈夫だとはおっしゃったけれど、何が大丈夫なのか？説明、してくれなかったじゃない。」</dd>
</dl>
<p><br class="clear"></p>
<div id="entry_navi">
<div class="head"><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html">中編へ &#187;</a></div>
<div class="body">
<p class="midasi">私のカルテ外日誌～漢方処方の実践録～オンコロジー（がん）専門医による漢方外来</p>
<ol>
<li>第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　前編 &#171;</li>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　中編</a></li>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2694.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　後編</a></li>
</ol>
</div>
</div>
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	</item>
		<item>
		<title>第9回　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　中編</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 10 Jan 2012 02:05:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[オンコロジー（がん）専門医による漢方外来]]></category>
		<category><![CDATA[セカンドオピニオン]]></category>
		<category><![CDATA[不安]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[漢方]]></category>

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		<description><![CDATA[セカンドオピニオン外来をやっていると、いろいろな人がやってくる。今回の話は、ある年末の外来へ来院された母娘の話である。病気をされてセカンドオピニオンに訪れたのはお母さんのほうだったが、ぼくの印象に残ったのは付き添ってきた母親想いの夏子さんのほうだった。セカンドオピニオン外来は、20分の時間を予定して行っているが、いつも十分な時間がとれず、何回かに分けてお話しをお聞きすることにしている。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<style>
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</style>
<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/02imadu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>オンコロジー（がん）専門医による漢方外来<br /><span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>今津嘉宏</strong>（いまづ　よしひろ）&nbsp;<span>北里大学薬学部・薬学教育研究センター&nbsp;社会薬学部門<br />
1988年藤田保健衛生大卒、慶應義塾大学医学部外科学教室入局<br />
東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センターを経て11年4月より現職。外科医の父の戸棚に漢方関係の本が並んでいたのがきっかけで、がん治療に漢方を活用するようになった。<br />
がん治療認定医機構暫定教育医・外科学会指導医・消化器内視鏡学会指導医・東洋医学会指導医など</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘</h3>
<p style="line-height:1.8;"><strong>鮫島さん（仮名）、40歳代　女性。</strong></p>
<h4 style="font-size:106%; margin-bottom:12px;">外来にて・・・</h4>
<p>　セカンドオピニオン外来をやっていると、いろいろな人がやってくる。今回の話は、ある年末の外来へ来院された母娘の話である。病気をされてセカンドオピニオンに訪れたのはお母さんのほうだったが、ぼくの印象に残ったのは付き添ってきた母親想いの夏子さんのほうだった。セカンドオピニオン外来は、20分の時間を予定して行っているが、いつも十分な時間がとれず、何回かに分けてお話しをお聞きすることにしている。鮫島親子は、知り合いの伝手でセカンドオピニオンを求めてぼくの外来へやってきた。思い詰めた表情の鮫島さんを心配そうな顔で一言もしゃべらずに静かに横に座っていた夏子さんが印象的だった。鮫島さんは、主治医からの説明では納得できなかったそうで、病気について、機関銃のように質問してきた。ゆっくりと時間をかけて、ひとつひとつ説明をしたつもりだったが、初めての外来診察で十分な時間を取ることは出来なかった。診察の後、二人が少し安心した様子で、診察室を後にしたので大丈夫だと思っていた。</p>
<p>　鮫島親子がセカンドオピニオン外来を受けられた数週間後の夜、病院の救急外来から呼び出しがあった。<br />
　18歳の女性が腹痛で受診された、とのこと。<br />
　母親が、僕の外来に通院していることから、どうしても僕に診てほしいと連絡が入った。<br />
　救急外来の前の待合室に、震えながら座っている鮫島さんを見つけた。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「鮫島さん、どうしたんです？」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　そう、救急外来を受診されたのは、あの鮫島さん親子であった。ということは、腹痛の18歳女性というのは、夏子さんのことなのか・・・と思いながら、鮫島さんの話を聞いた。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先生、実は夏子が、夕方からお腹を痛がって。私と同じ病気じゃないか？と心配になって・・・。すみません、本当に、もう心配で心配で。救急外来に来て診ていただいた担当の先生には『大丈夫だ』と言われたのですが・・・。それでもどうしても心配で。どうにか、先生に連絡を取って欲しいとお願いしたんです。お休みのところ、本当にすみません」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「そうでしたか、それで、何と説明されたんです？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい、単なる腹痛だから、大丈夫だって。血液検査も問題ないし、レントゲンも大丈夫だから、薬を飲んで一晩様子をみるように言われました」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「わかりました。では、ちょっと、診察してきますね。お母さん、一緒に来ます？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「え？救急外来の中に入っていいんですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「いいですよ。一緒に行きましょう」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　最初に診療を担当した総合研修中で救急当直のレジデントに診察結果を聞く。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;">レジデント</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「・・・えぇ、それで理学所見ではデファンスもなく、ブルンベルグ徴候も認めません。尿検査では妊娠反応も陰性で、血液検査所見でWBCの上昇もなくCRPも陰性、腹部単純レントゲン撮影も、ご覧のとおり全く問題ないんですよ。わざわざ、先生をお呼び出しするのも、申し訳ないと思ったんですが、お母さんがどうしても先生にもう一度、診察して欲しいとおっしゃるもんですから。本当に、すみません」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「ありがとう。すまないね、忙しい中で、申し訳ない。それで、先生は腹痛の原因は、何だと思うの？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">レジデント</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「う～ん、どの検査でも異常を認めませんから、軽い腸炎か何かじゃないんでしょうか。大した事はないと思います。」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「そうか、それで治療方針は？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">レジデント</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先ほど、ブスコパンを筋注して、整腸剤をお出ししておきました。時間が経てば自然に良くなるんじゃないでしょうか」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「それで、ご本人とお母さんへ何と説明したの？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">レジデント</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい、検査結果はすべて異常がないので、原因はわかりませんが、軽い腸炎と思われます。と説明しましたが、何か？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「そうか、ありがとう。先生には迷惑をかけたね。たぶん、この症例の腹痛の原因は、説明不足だったぼくにあるようだ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">レジデント</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「何ですか？先生が腹痛の原因？」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　救急外来の観察ベッドで横になっている夏子さんを不安そうに鮫島さんが付き添っている。</p>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「少しは落ち着きましたか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先生！どうだったでしょうか？娘は本当に大丈夫なんでしょうか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「こんばんは。どう？少しはお腹、良くなってきた？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「は、はい。ありがとうございます。先程の注射が少し効いてきたようで、痛みが治まってきました」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「それは良かった」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先生、本当に大丈夫なんですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「お母さん、大丈夫ですよ。」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「先程の先生からも大丈夫だと言われたんですけれど、どうしても心配で。自分のことがあるものですから・・・もし、手遅れになってしまっては、と思って。先生！原因は何なんでしょう？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「夏子さん、どうです？落ち着きましたか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい、まだ、手足がしびれていますけれど、お腹の痛みは和らいできたようです」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「具合が悪くなる前に、呼吸が苦しくなりませんでしたか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい、お腹が痛くなって、だんだんと苦しくなって。それで、どうしようもなくなってしまい、みなさんにご迷惑をおかけないように、我慢していたのですが。どうしようもなくなってしまい、こんな大事になってしまいました。本当にすみません」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「そうですか。鮫島さん、安心してください。原因がわかりましたよ！」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　親子の関係ほど、強いものはないのだろう。娘を想う母の気持ち、母を想う娘の心。その絆の強さは、同時に弱さにも繋がってしまう。普段、病気などしたことがない健康な夏子さんは、これまで母親を精神的にも肉体的にも支え、励まし頑張ってきたのだろう。母親の治療の効果判定が良い結果だったことで、これまでの緊張の糸が少し緩んでいたのかもしれない。いつもならやり過ごすほどの体の異常も、いつも以上に強く感じてしまった。一度おかしいと感じると、段々と不安が積もってくるものである。せっかく良い結果がでた母親に自分のことで心配をかけないようにしようと思う反面、自分の体の小さな不調が、心配になった。ちょっとしたお腹の痛みが母親の病気の最初の症状と同じなのではと、フッと心配になってしまった。小さな心配が段々と雪だるまのように膨らんで、わずかな痛みが強く感じるようになってきた。自分の呼吸が早くなるのが分かる。段々と手足がしびれてくる。お腹の痛みが増す。不安が大きくなり、痛みが耐えられなくなる。<br />
　一緒に住んでいる母親がいつもと違う娘の様子に気づいた。母親を心配させまいと取り繕う娘。しかし、お腹の痛みは耐え難いほどとなり、呼吸が苦しく目の前が真っ白になって、記憶が遠のいていく。気を失ってしまった娘を前にパニックになった母親は救急車を呼び来院することになった。</p>
<p>　救急外来では、昼間のように予約の順番に呼ばれることはなく、重症な症例から診察となる。病院へ到着した夏子さんは意識がないため、すぐに診察室へ入っていったが、なかなか診察結果は担当医から聞けない。診察結果は長く待たされた後、救急外来担当医師の説明を聞かせてもらった。「異常はない」「原因不明」「軽い腸炎」、娘の病状を自分のこととのように聞く。「大丈夫です」という説明は自分の時も聞いた。結果は良いと言われているが、本当に良いのか？納得できない。<br />
　鮫島親子がセカンドオピニオンに求めたものは、「分かりやすい説明」と「安心」だった。公立のがん専門病院の外来では充分な時間を取って説明をすることが出来ず、医療側は説明したつもりでも、患者本人と家族が納得するところまでの説明をするだけの時間を取ることが出来ていなかった。そのことに私自身は気づいていたなら、自分の都合で「分かりやすい説明」を行うことが出来ていなかった。そのため、不十分な「安心」は与えるにとどまってしまった。そのため、一緒にセカンドオピニオンに来ていた夏子さんのことに気を回すところまで出来なかった。セカンドオピニオンが必要だったのは、母親だけではなかった。付き添いとして一緒に外来へ訪れていた夏子さんにも、配慮すべきだった。病気と戦っていたのは母親だけではなく、娘も一緒に戦ってきたのだろう。母親だけではなく家族である娘にもセカンドオピニオンが必要だったのだ。母親の病気に対する不安と母親が受けている医療への不安な気持ちがあったからこそ、セカンドオピニオンに母親と一緒に僕の外来へ訪れたのである。娘にも治療が求められていたことに気づいてあげられなかったぼくに責任があった。</p>
<p>　夏子さんの腹痛の原因は、レジデントの診断通り、「軽い腸炎」だった。しかし、「不安」という要素が大きく鮫島親子を飲み込んでしまった。「軽い腸炎」は「卵巣癌」の前駆症状となり、二人のパニック症状にまで発展してしまった。セカンドオピニオン外来で夏子さんにも「安心」を処方しておくべきであった。</p>
<p>　次の外来予約は、予定よりも早く来ていただくことにした。時間も午後の早い時間を設定し、いつもよりも多めの時間を準備した。夏子さんに「安心」を処方するために。</p>
<div id="entry_navi">
<div class="head"><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2661.html">&#171; 前編へ</a>｜<a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2694.html">後編へ &#187;</a></div>
<div class="body">
<p class="midasi">私のカルテ外日誌～漢方処方の実践録～オンコロジー（がん）専門医による漢方外来</p>
<ol>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2661.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　前編</a></li>
<li>第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　中編 &#171;</li>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2694.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　後編</a></li>
</ol>
</div>
</div>
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	</item>
		<item>
		<title>第9回　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　後編</title>
		<link>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2694.html</link>
		<comments>http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2694.html#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 10 Jan 2012 02:04:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k-endo</dc:creator>
				<category><![CDATA[オンコロジー（がん）専門医による漢方外来]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[気虚]]></category>
		<category><![CDATA[漢方薬]]></category>
		<category><![CDATA[香蘇散（こうそさん）]]></category>

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		<description><![CDATA[症状は、母親が『不安』、娘さんが『腹痛』と全く異なっていたが、二人とも漢方医学での診断は、『気虚』の状態。どちらも原因は精神的なストレスだったのではないかと考え、香蘇散（こうそさん）を処方した。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<style>
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<div id="chart">
<div id="titImg"><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/02imadu_01.jpg" alt="" width="170" align="" height="170"></div>
<h3>オンコロジー（がん）専門医による漢方外来<br /><span>～連載コラム～</span></h3>
<p>
<strong>今津嘉宏</strong>（いまづ　よしひろ）&nbsp;<span>北里大学薬学部・薬学教育研究センター&nbsp;社会薬学部門<br />
1988年藤田保健衛生大卒、慶應義塾大学医学部外科学教室入局<br />
東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センターを経て11年4月より現職。外科医の父の戸棚に漢方関係の本が並んでいたのがきっかけで、がん治療に漢方を活用するようになった。<br />
がん治療認定医機構暫定教育医・外科学会指導医・消化器内視鏡学会指導医・東洋医学会指導医など</span><br clear="all" /></p>
</div>
<h3 style="clear:both;">母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘</h3>
<p style="line-height:1.8;"><strong>鮫島さん（仮名）、40歳代　女性。</strong></p>
<h4 style="font-size:106%; margin-bottom:12px;">再び、外来にて・・・</h4>
<dl style="margin:0 15px;">
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「鮫島さん、どうぞ、お入りください」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい。きょうも娘と一緒なんですけれど」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「どうぞ、ご一緒に」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「ありがとうございます。先日は夜遅くに、呼び出してしまい、本当に申し訳なかったと思います。本当に大した病気でもなかったのに」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「いえいえ、（お二人にとっては）大変だったですね。その後、夏子さんは体調、大丈夫ですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「はい、先生に処方していただいた『<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E9%A6%99%E8%98%87%E6%95%A3_1" target="_blank">香蘇散（こうそさん） </a>』が効いたのか、ドキドキすることもなくなり、夜もぐっすり寝られるようになりました」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「そうでしたか、それは良かった」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「同じ薬を私もいただいて飲んでいるんですけれど、私の方も調子がいいです」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「それは良かった。お母さんの病気にもいいと思って、お出ししたんですよ。娘さんと一緒の病態でしたからね」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「え？腹痛の娘と私が同じ病気だったんですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「いえいえ、そうじゃなくて、お母さんと娘さん、本当にお互いをよく想い合っておいででしたから、知らないうちに同じような状態になってしまっていたようですよ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島親子</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「というのは？どういうことでしょう」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「はい、お二人とも漢方医学での診断は、『気虚』の状態だったんです。症状は、お母さんが『不安』、夏子さんが『腹痛』と全く異なっていましたけれどね。どちらも原因は精神的なストレスだったんじゃないか？と考えて、治療に用いる漢方薬は同じものを選ばせていただきました」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「なるほど。でも、先生には、本当に感謝しているんですよ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「いえいえ、僕の方こそ、お二人には本当に多くのことを学ばせていただきました。心から感謝しているんですよ。夏子さん、今度、お腹が痛くなった時のために、特効薬をお教えしますよ」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">夏子さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「え！特効薬ですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「はい。もし、お腹が痛くなりそうになったら、お母さんにギュッと抱きしめてもらってください」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;">鮫島さん</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;">「え！私がですか？」</dd>
<dt style="float:left;width:5em;color:#00008c;">わたし</dt>
<dd style="margin-left:5.5em;color:#00008c;">「はい。だって、こんなに母親想いの娘に、この１年間、鮫島さんは頼り放しだったんでしょ。どうか、娘孝行と思って力一杯抱きしめてあげて下さいよ。それが一番の特効薬です」</dd>
</dl>
<p class="clear_l">　診察室に、フワッと和やかな空気が広がるのを感じた。</p>
<div id="entry_navi">
<div class="head"><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html">&#171; 中編へ</a></div>
<div class="body">
<p class="midasi">私のカルテ外日誌～漢方処方の実践録～　オンコロジー（がん）専門医による漢方外来</p>
<ol>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2661.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　前編</a></li>
<li><a href="http://www.qlife-kampo.jp/column/column_imadu/story2692.html">第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　中編</a></li>
<li>第9話　母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘　後編 &#171;</li>
</ol>
</div>
</div>
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		<title>第14回市民公開漢方セミナー「漢方が、あなたのためにできること」</title>
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		<pubDate>Thu, 22 Dec 2011 03:46:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[セミナーレポート]]></category>
		<category><![CDATA[処方]]></category>
		<category><![CDATA[実証]]></category>
		<category><![CDATA[漢方セミナー]]></category>
		<category><![CDATA[漢方薬]]></category>
		<category><![CDATA[熊谷由紀絵]]></category>
		<category><![CDATA[虚証]]></category>

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		<description><![CDATA[漢方を服用する上での一番の注意点は、自分で選ばず、必ず医師など専門家の処方を受けること。また漢方にも副作用があります。使い方を間違えた場合はもちろんですが、正しく使っていてもじんましんなどのアレルギー反応が起きる場合があります。漢方の服用には、専門的知識を持った医師や薬剤師との二人三脚が必要不可欠なのです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/semi5-06.jpg" alt="講師の熊谷由紀絵先生" width="240" height="180" class="right b" />　11月28日（月）、浜離宮朝日ホールにて、日本漢方生薬製剤協会主催による第14回市民公開漢方セミナーが開催されました。講師は横浜朱雀漢方医学センター・センター長の熊谷由紀絵先生。<br />
　日本で年々増えている漢方薬の使用量。現在では、全国の約9割の医師が漢方薬を処方しています。身近になった漢方について、私たちはどのように付き合っていけばよいのか、講演の概要を紹介します。</p>
<h3>体のバランスを整えるのが漢方の役目</h3>
<p>　まず熊谷先生は、ある男性の例をあげました。<br />
　48歳男性会社員。生真面目で仕事熱心なこの男性、血圧が155／90、深夜帰宅が多く、酒量も多い。疲れが取れずに悩んでいたところ、薬局で薬用酒を勧められる。このおかげか普段からの悩みだった胃もたれも解消し、疲れもいくらか良くなったように感じた。漢方が体に合っていると思ったこの男性は、この薬用酒に加えて、<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E8%A3%9C%E4%B8%AD%E7%9B%8A%E6%B0%97%E6%B9%AF_1" target="_blank">補中益気湯（ほちゅうえっきとう） </a>と漢方系のサプリメントも合わせて服用を開始した。3種類も飲んでいれば元気になるだろうと思っていたのに、数か月後男性は血圧が190／105まで上がり、頭痛や動悸にも悩まされるようになった。<br />
　体調をよくしてくれるはずの漢方でなぜ逆に体調を崩してしまうことになったのでしょうか。これには漢方の特徴を理解する必要があります。漢方は「体のバランスを崩すことから病は起きる」と考えられています。そのため、弱いものは補い、強いものは抑えて中間の状態にすることを目的としています。虚弱体質の人、体力が一時的に弱っている人は「虚証」、体力的に充実している人を「実証」と呼び分けています。虚証の人は必要なものが足りない状態なのでそれを補い、実証の人は、不必要なものを溜めこんでいる状態なのでそれを外に出す漢方を用います。<br />
　この男性が体調を崩してしまったのは、元々が実証、つまりエネルギッシュな方だったことが考えられます。疲れは一時的なものであったのに、補う成分が多く含まれている虚証向きの生薬、この場合は朝鮮人参を服用し続けた結果、頭痛や動悸、血圧の上昇などの症状が出てしまったのです。</p>
<h3>西洋薬にはない効果</h3>
<p>　漢方を服用する上での一番の注意点は、自分で選ばず、必ず医師など専門家の処方を受けること。自覚症状だけで選ぶと先に挙げた男性のように体調を崩してしまう原因に。また、年代や季節などで体はダイナミックに変わること、薬が合わない場合の判断が難しいことも理由のひとつに挙げられます。また漢方にも副作用があります。それは先の場合のように使い方を間違えた場合はもちろんですが、正しく使っていてもじんましんなどのアレルギー反応が起きる場合があります。漢方の服用には、専門的知識を持った医師や薬剤師との二人三脚が必要不可欠なのです。<br />
　服用を間違わなければ、漢方は生薬が成分なので長く飲み続けられるものが多いという安心感があります。また、西洋薬では手の届かないところに対処してくれるという利点もあります。たとえば血圧降下剤を飲んで血圧が安定しても動悸や頭痛が治まらない場合、喉に何かつかえている感じがするのに検査をしても異常が見つからない場合、などに効果が期待できます。<br class="clear" /></p>
<h3>健康を司る食事に気をつける</h3>
<p><img src="http://www.qlife-kampo.jp/wp-contents/wp-content/uploads/semi5-04.jpg" alt="セミナー写真" width="240" height="180" class="right b" />　このように漢方は私たちの健康を助けてくれる存在ですが、その前に自身でも健康を守る生活を送る必要があります。健康の基本は食欲、睡眠、便通の3つ。先生からは食に関してのアドバイスもありました。<br />
　まず旬の食材を選ぶこと。次に水分の多いもの、体を冷やすものを食べすぎないこと。特に冬場、暖房のきいた室内でアイスを食べたり、飲み会でビールを大量に飲んだり、パイナップルやバナナなど南方系の果物を摂ったりしては、体を強烈に冷やしてしまいます。<br />
　また冬は乾燥で口が渇くので水分をたくさん摂取してしまいがちですが、夏と違い汗をかきにくいので体自体は水分を欲してないことが多くあります。冬は緑茶などでうがいをする程度にとどめ、水分を体内に摂り込みすぎないよう注意したいものです。<br />
　さらに朝食は抜かないこと。朝のエネルギー補給がないと、栄養バランスが崩れ、疲れやすく太りやすい体になってしまいます。便秘や冷え性になりやすいのも朝食抜きの体。旬の食材を使った食事をしっかり摂り、体を温めること。その上で何か不快な症状が出た場合は医師などと相談して漢方を服用する。こうしたライフスタイルが、自身の健康を守ってくれる手助けとなるのです。</p>
<h3>現代人におすすめの漢方薬</h3>
<p>　食欲不振には、＜虚証＞補中益気湯（ほちゅうえっきとう）、＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%85%AD%E5%90%9B%E5%AD%90%E6%B9%AF_1" target="_blank">六君子湯（りっくんしとう） </a>、＜実証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%A4%A7%E6%9F%B4%E8%83%A1%E6%B9%AF_1" target="_blank">大柴胡湯（だいさいことう） </a>。胃の痛みには、＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%AE%89%E4%B8%AD%E6%95%A3_1" target="_blank">安中散（あんちゅうさん） </a>、腹痛には＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%A4%A7%E5%BB%BA%E4%B8%AD%E6%B9%AF_1" target="_blank">大建中湯（だいけんちゅうとう） </a>、過敏性などの下痢には＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%A1%82%E6%9E%9D%E5%8A%A0%E8%8A%8D%E8%96%AC%E6%B9%AF_1" target="_blank">桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう） </a>。胸やけには＜実証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%80%89%E5%BF%83%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう） </a>などが考えられます。<br />
　続いてココロの不調の場合。イライラや不眠には、＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%8A%91%E8%82%9D%E6%95%A3_1" target="_blank">抑肝散（よくかんさん） </a>、＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8A%A0%E5%91%B3%E9%80%8D%E9%81%99%E6%95%A3_1" target="_blank">加味逍遙散（かみしょうようさん） </a>。＜実証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E6%9F%B4%E8%83%A1%E5%8A%A0%E7%AB%9C%E9%AA%A8%E7%89%A1%E8%9B%8E%E6%B9%AF_1" target="_blank">柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう） </a>には、更年期に起きる「わけもなくイライラ」の症状を抑える効果があります。ストレスで喉が詰まったような感じがしたり、胸が苦しくなる場合には＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E5%8E%9A%E6%9C%B4%E6%B9%AF_1" target="_blank">半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう） </a>を、不安になったり落ち込んでしまうような場合は＜虚証＞<a href="http://www.qlife-kampo.jp/clinic-meds/search_%E5%8A%A0%E5%91%B3%E5%B8%B0%E8%84%BE%E6%B9%AF_1" target="_blank">加味帰脾湯（かみきひとう） </a>などが適しています。</p>
<div class="hospiatl_detail">
<h5>講師プロフィール</h5>
<p><strong>熊谷　由紀絵</strong>（くまがい・ゆきえ）先生<br />
横浜朱雀漢方医学センター　センター長<br />
日本東洋医学会専門医・日本麻酔科学会認定医<br />
産業医科大学医学部卒、麻酔科入局。新日鉄八幡製鉄所病院、国立小倉病院などに麻酔科医として勤務。<br />
その後、財団法人神奈川県予防医学協会産業保健部主任、医療法人養光会ベイサイドクリニック副院長を経て、<br />
平成17年より横浜朱雀漢方医学センター、センター長就任。
</div>
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