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第1回 統合医療機関 吉田クリニック 吉田健太郎院長
~漢方薬の新時代診療風景~
漢方薬は、一般に知られる処方薬(西洋医学)では対処が難しい症状や疾患に対して、西洋医学を補完する使われ方も多く、今後の医療でもますます重要な役割を果たすと考えられます。
近年、漢方薬の特性については科学的な解明が進んだこともあって、エビデンス重視の治療方針を取る医師の間でも漢方薬が使用されることが増えています。
漢方薬を正しく理解して正しく使うことで、治療に、患者さんに役立てたい。日々勉強を重ねる、身近な病院の身近なドクターに、漢方活用の様子を直接伺いました。ドクターの人となりも見えてきます。
基準はただひとつ、患者さんの治癒に役立つかどうか
私が医学部に入ったのは30歳の時です。それまでは予備校で大学受験生に教えていました。
もともと人にくらべて体力がないことを自覚しており、日常的にだるさやしんどさを感じて生活していたため、健康のことをいつも考えて過ごしていました。そうこうするうちに医学にも関心が深まり、「体はどういうふうにできているんだろう」と考えるようになりました。
漢方に出会ってようやく不調が改善されたのですが、その経験から現代医学に対して疑問をもつようになりました。「医者になろう」と思い立ったのはこのときです。通学3年で資格が取れる鍼灸師にも魅力を覚えましたが、せっかくの機会なので本格的に医学を学ぼうと思い、自分も教壇に立ちつつ予備校に通い、医学部に入学をしました。
入学の時点ですでに漢方をやっていこうという意志が固まっていました。当時は医学界の時流がまだまだ西洋医学に偏重しており、漢方や代替医療の研究に取り組む医師は周囲から白い目で見られたものです。
今でこそ漢方は注目を集めていますが、化学合成した薬しか薬と認めないような考え方の人も、まだまだ少なくありません。私は西洋医学も漢方も、あるいはほかの代替療法も、形式やカテゴリ-にとらわれずに良いところを使っていき、患者さんの治癒に役立てられればなによりだと考えています。ですから西洋医学がダメとはもちろん思っていませんし、西洋医学をベースにして「良い知恵は使おう」というやり方ですね。今後も漢方や代替医療の可能性を、広く世の中に啓蒙していきたいと思っています。
生物は治るようにできている、という視点
日本人は身一つの勝負に出る機会が少なく、所属する組織にいつも頼っているという印象を抱いています。“不況でも自分の会社は大丈夫だろう”“年を取っても誰かが必ず世話をしてくれるだろう”、あるいは“年金がかならず下りるだろう”といった他力本願な考え方を、少なからず有する文化だと感じます。
しかし、人間は自分の主義主張や責任を基準に生きることが大切。それは社会生活においてもそうですが、病気についても同じことが言えると思います。
人は本来、自分で身体を修復する機能をもっています。それは自己治癒力とか自然治癒力などと呼ばれる力です。生物は「治るようにできている」からこそ、大昔から種を存続してこられたわけです。大きな怪我なら外科的処置が当然必要とはなりますが、軽い症状の病気なら、自分で治そう・治ろうとする心がけで、自己治癒力を促進することもできます。それに加えて、病気になる前から予防するという観点をもって生活すれば磐石です。
医者や薬に頼りすぎると、どんどん自分で修復する力が落ちていきますから、患者さんにはなるべく自分の潜在的な力で治すことを考えて、じっくり病気に取り組んで頂きたいと思っています。
医師は治癒への近道をヒントとして提示するだけの存在。回復のプロセスでの主役はあくまでも患者さんです。私は漢方やプラセンタなどさまざまな療法を借りて、補完的に患者さんの回復を後押しする立場。手術もよほどのことがなければお勧めしません。名刺は“何もし内科”と表記しているくらいです(笑)。これは決して冗談ではなく、医者に頼らず自分に頼って下さい。ということです。このスタンスは今後も崩さず、患者さんの健康維持をお手伝いしていきたいですね。
当院に見える患者さんには、私のそうした考え方をお伝えしています。そのため、病気が治ったあとも予防を踏まえ、健康増進目的で来院なさる方が少なくありません。未病を治す、病気を防ぐ。そんな予防医学の考え方を、「はじめて身につけた」と言っていただけると嬉しいですし、これからも広めていけたらいいと思います。病気は自分でつくりだしてしまう側面もありますから、せめてその可能性を排除する努力を患者さんと一緒におこなっていきたいです。
韓流ドラマや『がばいばあちゃん』から、学ぶこと
時間があると韓国ドラマの『ホジュン~宮廷医官への道~』を観かえしています。ホジュンは1613年に『東医宝鑑(とういほうかん)』を著した、実在の人物。『東医宝鑑』は朝鮮の優れた医書として高い評価を受け、東アジアを中心に広く流布した医書です。理論より実用性を重視していることで日本にも伝来し、小石川薬草園がつくられるきっかけにもなりました。
この作品では、医者としての在り方、人としての正しい生き方などが詳しく描かれており、とても学ぶところが大きいです。DVDもBOXで購入し、全巻揃えてしまいました(笑)。
ほか、まとまった時間がとれると年に2~3回、2泊3日の断食を行うことがあります。自分で効果を実感できることなので、これは続けています。スープダイエットも最近はトライしている最中。すでに手ごたえアリですが、プログラムを完遂できて成功したら、患者さんにもお勧めしていこうと思っています。「ダイエット」というと普通、痩せるための努力と捉えられがちですが、本来のダイエットは身体の不調を整えるための行為を指すんです。
不眠などの不調で、規則的な生活ができにくくなっている方には、身体に負担をかけないこのようなダイエットと、毎日の規則的な運動をお勧めしたいですね。30分から1時間程度の散歩でも、ずいぶん違います。島田洋七さんの著書『佐賀のがばいばあちゃん』の中で、毎日歩けば眠れないなんてことはないという内容のせりふがありましたが、まさにその通り。おばあちゃんの知恵袋です。人は年長者の知恵を受け継いで生きているところが少なからずありますから、理論的でないことも頭ごなしに否定せず、活かしていける人間でありたいものです。
広告代理店のコピーライターを経て、現在フリーライターとしてロンドン・北京・東京の三都市を基点に活動。被虐待児童におけるトラウマティック・ストレス学、および漢方による精神疾患アプローチに関する研究をライフワークにしている。
統合医療機関 吉田クリニック
医院ホームページ:http://home.catv.ne.jp/dd/y3636y/

小田急線・地下鉄千代田線「代々木上原駅」北口スグ。
詳しい道案内は、医院ホームページから。
診療科目
内科・アレルギー科・皮膚科・リハビリ科
吉田健太郎(よしだ・けんたろう)院長略歴

千葉大学医学部卒業
■所属学会他
日本産婦人科学会、日本産業医学会、日本医師会認定スポーツ医学会、日本抗加齢学会会員
■資格
日本医師会認定健康スポーツ医、産業医日本温泉気候物理医学会認定温泉療法医
■著書
『実践プラセンタ療法』『プラセンタ療法と統合医療』『C型肝炎・肝臓病プラセンタ療法実践医の証言』 他
※この記事はQLifeSQUAREからの転載です。
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参考になりました。 いまは、先生監修のプラセンタを飲んでます
一言感想 | 2011.04.4 5:30:27