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釣藤鈎(ちょうとうこう)

[生薬辞典]

釣藤鈎(ちょうとうこう)

基原

アカネ科(Rubiaceae)のカギカズラUncaria rhynchophylla Miquel, 又はUncaria sinensis Oliver又はその他近縁植物の通例、釣棘

主な薬理

釣藤鈎は、高血圧を主訴とする釣藤散、七物降下湯や、不安症を主訴とする抑肝散、抑肝散加陳皮半夏に配合される生薬です。
釣藤鈎単独では、以下に示す血圧降下作用、血管拡張作用、精神安定作用、睡眠鎮静作用が報告されています。


活性成分

[血圧降下作用]2,3)
ヒルステイン(hirsuteine),ヒルスチン(hirsutine),イソリンコフィリン(isorhynchophylline).
[睡眠鎮静作用]2,4)
ガイソシジンメチルエーテル(geissoschizinemethylether),イソリンコフィリン(isorhynchophylline),コリノキセイン(corynoxeine).
[精神安定作用]5)
ガイソシジンメチルエーテル(geissoschizinemethylether),イソリンコフィリン(isorhynchophylline).
[鎮痙作用]6)
ガイソシジンメチルエーテル(geissoschizinemethylether),ヒルステイン(hirsuteine).
[セロトニン調節作用]7)
ガイソシジンメチルエーテル(geissoschizinemethylether)(頭痛関与).
[脳細胞保護作用]8,9)
イソリンコフィリン(isorhynchophylline),イソコリノキセイン(isocorynoxeine),プロシアニジン(procyanidinB-1,B-2).
[血管拡張作用]10)
プロシアニジン(procyanidinB-1,B-2).

引用

1) 榊原 厳ら:植物研究雑誌,74,42(1999).
2) 榊原 巌ら:Natural Medicines,51,79(1997).
3) 榊原 巌ら:Natural Medicines,53,308(1999).
4) I.Sakakibara,et al. :Phytomedicine,5, 83(1998).
5) I.Sakakibara,et al. :Phytomedicine,6,163(1999).
6) 三巻祥浩ら:薬学雑誌,117,1011(1997).
7) H.Kanatani,et al. :J.Pharm.Pharmacol.,37,401(1985).
8) Y.Shimada,et al. :J.Pharm.Pharmacol.,51,715(1999).
9) Y.Shimada,et al. :J. Trad. Med.,19,15(2002).
10) H.Goto,et al. :American J. Chinese Medicine,28,197(2000).
11) 川添禎浩ら:生薬学雑誌,43,98(1989).
12) K.Terasawa,et al. :Phytomedicine,4,13(1997).


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