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蒼朮(そうじゅつ)

[生薬辞典]

蒼朮(そうじゅつ)

基原

キク科(Compositae)のホソバオケラAtractylodes lancea De Candolle又はAtractylodes chinensis Koidzumiの根茎

主な薬理

蒼朮は、胃腸疾患に適応される五苓散、人参湯、六君子湯、補中益気湯や、関節炎や間接リウマチの痛みを主訴とする防已黄耆湯、桂枝加朮附湯、大防風湯、に配合される生薬です。
蒼朮単独では、以下に示す抗消化性潰瘍作用、抗炎症作用が報告されています。


活性成分

[抗消化性潰瘍作用]9)
オイデスモール(β-eudesmol),ヒネソール(hinesol)
[血糖降下作用]10)
蒼朮アルコールエキス
[性ホルモン作用]11)
蒼朮水製エキス
[神経に対する作用]12-15)
オイデスモール(β-eudesmol),ヒネソール(hinesol)
[抗炎症作用]16)
蒼朮水製エキス
[中枢抑制作用]17)
オイデスモール(β-eudesmol),ヒネソール(hinesol)
[抗菌作用]18,19)
オイデスモール(β-eudesmol),ヒネソール(hinesol)
[バソプレッシン・アンジオテンジンII受容体阻害作用]20,21)
蒼朮水エキス,オイデスモール(β-eudesmol),ヒネソール(hinesol)
[胃排出能改善作用]22)
蒼朮水製エキス,アトラクチロジン(atractylodin),テトラデカトリエンジイントリオール[(4E,6E,12E)-tetradecatriene-8,10-diyne-1,3,14-triol]※

※蒼朮特有の成分です。白朮のポリアセチレン系化合物類の一つ、テトラデカトリエンジインジオール[(4E,6E,12E)-tetradecatriene-8,10-diyne-1,3-diol]とは構造が異なります。

引用

1) 武田修己ら:NaturalMedicines,48,11(1994).
2) 武田修己ら:薬学雑誌,115,543(1995).
3) 武田修己ら:NaturalMedicines,49,18(1995).
4) 武田修己ら:NaturalMedicines,50,289(1996).
5) 寺林 進ら:植物研究雑誌,72,238(1997).
6) S.Terabayashi,et al. :J.Jpn.Bot.,77,87(2002).
7) 武田修己ら:薬史学雑誌,33,18(1998).
8) 武田修己ら:薬史学雑誌,33,24(1998).
9) 久保道徳ら:薬学雑誌,103,442(1983) ;フレグナンスジャーナル,88,48(1988).
10) T.Yokozawa,et al. :PhytotherapyResearch,8,182(1994).
11) 太田博孝:漢方医学,20,248(1996).
12) M.Kimura,et al. :Neropharmacology,30,835(1991).
13) L.Chiou,et al. :J.Pharmacol.,216,199(1992).
14) H.Nojima,et al. :BrainResearch,337(1992).
15) 岩本真承ら:和漢医薬学会誌,6,342(1989).
16) 布施信三ら:和漢医薬学会誌,7,362(1990).
17) 山原條二ら:薬学雑誌.,97,873(1977).
18) 高橋真太郎ら:薬学雑誌,79,541(1959).
19) 高橋真太郎ら:薬学雑誌,79,544(1959).
20) 小林みいら:第18回和漢医薬学会大会要旨集,71(2001).
21) O.Takeda,et al. :Pharmaceutical Biol.,39,191(2001).
22) Y.Nakai,et al. :J.Ethenophamacolegy.,84,51(2003).
23) I.Saiki,et al. :Chem.Pharm.Bull.,47,1170(1999).
24) S.Abe,et al. :ImmunophrmacolImmunotox,20,421(1998).
25) M.Nogami,et al. :Chem.Pharm.Bull,34,3854(1986).
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