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黄連(おうれん)

[生薬辞典]

黄連(おうれん)

基原

キンポウゲ科(Ranunculaceae)のオウレンCoptis japonica Makino又はその他同属植物の根をほとんど除いた根茎

主な薬理

黄連は、高血圧を主訴とする黄連解毒湯、七物降下湯、三黄瀉心湯に配合される生薬です。
黄連単独では、以下に示す血圧降下作用などが報告されています。


活性成分

[中枢抑制作用]1,2)
ベルベリン(berberine),パルマチン(palmatine),コプチシン(coptisine),ヤテオリジン(jatrorrhizine)の還元体であるテトラヒドロ体に中枢抑制作用が見られます。
[止瀉作用]3,4)
ベルベリン(berberine)、ベルベリンには腸粘膜による水分調整作用が働き,整腸止瀉作用があることが確認されています。
[血圧降下作用]5,6)
ベルベリン(berberine)
[抗菌作用]7-10)
ベルベリン(berberine),コプチシン(coptisine)
ベルベリン及び黄連エキスには各種の病原微生物,腸内細菌群に対する強い殺菌作用,制菌作用があります。(コレラ菌,腸チフス菌,赤痢菌,さらに黄色葡萄球菌,レンサ球菌などのグラム陽性菌,腸チフス菌,淋菌などの陰性菌などの抗菌作用が認められています。)
[肝障害改善作用]11)
ベルベリン(berberine)

引用

1) 山原修二ら:日薬理誌,72,899(1976).
2) J.Yamahara,et al.:Chem.Pharm.Bull.,24,1909(1976).
3) E.A.Swabb,et al.:Am.J.Physiol.,24,248(1981).
4) 上馬場和夫ら:現代東洋医学,4,88(1983).
5) 荒川和男ら:第14回和漢薬シンポジウム講演要旨集,p.15(1980).
6) 渡辺和夫ら:現代東洋医学,22(1981).
7) 沢田徳之助ら:生薬学雑誌,25,74(1971).
8) A.H.Amin,et al.:Can.J.Microlid,15,1067(1969).
9) S.Kuwano,et al.:Chem.Pharm.Bull.,8,497(1960).
10) S.Kuwano,et al.:Chem.Pharm.Bull.,9,1651(1961).
11) L.L.Yang,et al.:和漢医薬学会誌,7,28(1990).
12) 米田該典ら:生薬学雑誌,41,205(1987).
13) 米田該典ら:生薬学雑誌,42,116(1988).
14) 生田安喜良:第一回生薬に関する懇談会,テーマ「黄連」,p.20(1985).
15) 米田該典ら:生薬学雑誌,43,129(1989).


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