【オンコロジー(がん)専門医による漢方外来】QLife漢方が、『漢方薬』の効果や効能、医学的・科学的情報を、わかりやすくお伝えします。

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オンコロジー(がん)専門医による漢方外来

今津嘉宏先生
(北里大学薬学部・薬学教育研究センター 社会薬学部門)

切除不能進行再発大腸癌で、がん化学療法を受ける67歳男性

がん化学療法の副作用のひとつである口内炎は、普段の生活でもよく遭遇する疾患である。このため治療を受けている患者が担当医へ口内炎ができていることを訴えないことが多い。

がん患者における「一般的な病気」に対してのケアの重要性

漢方医学の理論には、様々なものがあります。「気血水」「寒熱」そして、「五行」があります。最近の「がん緩和ケア」では、風邪や怪我、不眠や便秘といった一般的な病気についても支えていく必要があります。

母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘 前編

卵巣の悪性腫瘍で手術を受けたのが、1年前。主治医からは、抗がん剤による化学療法を術後しばらく続けると説明され、今は、定期的に外来へ通院している。

母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘 中編

セカンドオピニオン外来をやっていると、いろいろな人がやってくる。今回の話は、ある年末の外来へ来院された母娘の話である。病気をされてセカンドオピニオンに訪れたのはお母さんのほうだったが、ぼくの印象に残ったのは付き添ってきた母親想いの夏子さん…

母親の卵巣がんの手術後、身体症状に神経質になってしまった母娘 後編

症状は、母親が『不安』、娘さんが『腹痛』と全く異なっていたが、二人とも漢方医学での診断は、『気虚』の状態。どちらも原因は精神的なストレスだったのではないかと考え、香蘇散(こうそさん)を処方した。

早期胃がんの内視鏡的切除術後に食欲不振が強くなってしまった男性

内視鏡的切除術後、食欲不振になってしまった男性。わたしは『万病回春』に「脾胃虚弱、飲食少しく思ひ・・・」とある六君子湯を飲んでもらうことにした。この薬を飲み始めてから、太刀川さんとの会話の時間が少しずつテンポ良くなり、語尾も聞き取れるよう…

いつも汗をかいていて、風呂では蕁麻疹が出るという営業マン

このところ風呂に入ると蕁麻疹(じんましん)がでて体中痒くて仕方がない男性。わたしは「熱毒を直解し酷熱を除く」とある黄連解毒湯を処方した。その後、2週間経って、それまで便秘だったのが改善し、4週間後には蕁麻疹が出なくなった。

ニキビ治療にやってきた生理痛と便通に悩む10代の女性

ラクロス部で活躍する都内の大学生。台湾旅行で出来てしまったニキビの治療で訪れた。わたしは、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) に消炎排膿の効果があるヨクイニンを加えた「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」を処方することにした。

夏バテにきく、食事の選び方と漢方薬

夏の暑い時期、冷たいものを摂り過ぎると消化管を冷やしてしまい、寒証となる。食欲が湧かず、気力も体力も衰えてくるのが夏バテだ。そんなときは消化管を温めてあげると良い。例えば、温かいお茶やスープを飲んで消化管を温めてから食事を開始する。ほんの…

きれいなロングスカーフが疑問を解くヒントになった若い女性

就職して1年が経過したばかり。冬に風邪を引いてから、朝の通勤電車の中や会社でときどき腹痛がするようになった。両親の薦めで家の近くの病院で診てもらったところ、とくに問題はないと診断された。しかし、友人から大きな病院でしっかりと検査したほうがよ…

意外なところからやってくる、漢方薬の副作用

健康食品によく使われている「太らない」甘味料には、「甘草(リコリス)」という薬草が使われていることが珍しくない。この甘草は、漢方薬の70%以上にも使われている。このため医療機関から処方された甘草を含む医薬品以外に、日常生活から摂取する甘草…

抗がん剤の効果が見られたものの副作用で食欲が落ちてしまった70歳男性

抗がん剤の効果が見られたものの副作用で食欲が落ちてしまった樋口さんに、「男子婦人、諸虚不足、五労七傷、飲食進まず、久病虚損、・・・・・」とある十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を処方することにした。

「えぇ」という曖昧返事が多く、「地震以来、いつも揺れを感じる」男性

地震以来、睡眠不足が続いているという高崎さんに、古典『保嬰撮要』(ほえいさつよう:中国の明時代の小児科用の医学書)に、「腹脹食少なく、睡臥不安なるものを治す」とある抑肝散(よくかんさん)を処方することにした。