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中山医院 中山政明院長

[外来訪問] 2014/06/18

~漢方薬の新時代診療風景~
 漢方薬は、一般に知られる処方薬(西洋医学)では対処が難しい症状や疾患に対して、西洋医学を補完する使われ方も多く、今後の医療でもますます重要な役割を果たすと考えられます。
 近年、漢方薬の特性については科学的な解明が進んだこともあって、エビデンス重視の治療方針を取る医師の間でも漢方薬が使用されることが増えています。
 漢方薬を正しく理解して正しく使うことで、治療に、患者さんに役立てたい。日々勉強を重ねる、身近な病院の身近なドクターに、漢方活用の様子を直接伺いました。ドクターの人となりも見えてきます。

苦しんでいる人を助けたい

 もともとはお寺や神社などのきれいにカーブした屋根を見て、宮大工になりたいと考えた時期もありました。でも高校生の頃にシュバイツァー の書いた本を読む機会があったんですね。彼はその中で自分のことを「細菌の大量殺人者だ」と言っていて、そういう彼の言葉に心惹かれました。その後、急患の方が次々に病院をたらい回しにされたというニュース報道があったのを幾度か見たり聞いたりしているうちに、医師になろうと思ったのです。
 ただ実際は、医学部に合格できず本意ではありませんでしたが、学費無しで行ける衛生検査技師学校(当時の呼び方)のあることを知り、そちらに進学しました。その後、衛生検査技師として働いていましたが、そこで転機が訪れたのです。
 ある日、衛生検査技師学校の友人を介した同級生が悪性リンパ腫にかかってしまい入院しました。自分が医師で主治医であれば完治させることはできなくても、もっといろんな言葉をかけることもできたのではと思いました。「患者さんを主導的な立場で治す手助けにをするには、やはり医師でなければ」ということを実感し、医学部に進学し直して、昭和57年3月に九州大学医学部を卒業しました。

※アルベルト・シュバイツァー
 ドイツ出身の神学者・医師・音楽家。アフリカ・ガボンにおける献身的な医療活動で知られる。1952年ノーベル平和賞受賞。

漢方をはじめたきっかけ

 開業して17年になりますが、漢方薬による治療は十数年にわたって行っています。開業して間もない頃は西洋薬だけを使った治療を行っていましたが、漢方薬を使ってみようと思ったきっかけは私自身の体験からです。
 風邪を引いて体調の悪かった日に、漢方薬の勉強会に参加したことがありました。そこでたまたま話題に出てきていた麻黄附子細辛湯を飲んでみたところ、これが思いのほか効いて、自分自身の身体で効果を実感しました。それからは頻繁に勉強会にも顔を出すようになりました。そうした経緯から病院でも用いるようになりました。
 これまでの十数年間、自分なりに手ごたえのあるものから用いてきました。例えば補中益気湯は私がよく処方しているものです。ある時、年配の男性に食欲不振や虚弱に対処するため補中益気湯を処方したところ、当初の症状が改善されただけでなくお通じも良くなったと聞き、私が実際意図していた以外の良い効果がありました。また80過ぎのおばあちゃんが「食欲がない」と言って来院されたので、六君子湯を出してみました。すると、次に外来で来られた時に「あれは良かった。空腹感が出て、つまみ食いをしてみようかなっていう気になった」とおっしゃっていました。他にも、葛根湯や麻黄湯はインフルエンザの方によく処方しています。便秘の方にこちらの診療所でよく出すのが、麻子仁丸です。味がきついものについては飲みにくいので、カプセル状になったものを処方するような配慮もしています。

これからも患者さんとの二人三脚

 胃の調子がおかしい、もたれた感じがするといった訴えで来られる患者さんの中には、胃カメラで調べても何も異常はないということもあります。そんなときは、西洋薬だと異常所見が見つからない以上出しようがありません。でも半夏厚朴湯などの漢方薬ならうまくいくという場合もあります。最近は、患者さんのほうから「漢方薬を出して欲しい」とおっしゃる方もいます。漢方治療にあたっては、気がすすまない方にお出ししても効かないこともありますから、一方的に私のほうで薦めるのではなく患者さんに提案という形で、二人三脚であたっていければと考えています。

中山医院

医院ホームページ:http://nttbj.itp.ne.jp/0926913660/index.html

JR香椎土井駅徒歩5分、西鉄バス土井三ツ角停留所前すぐの交通アクセス。
県道546号線沿い、東区土井4丁目交差点そばで駐車場も7台あり、車でも来院しやすい。
詳しい道案内は、医院ホームページから。

診療科目

内科、消化器内科

中山政明(なかやま・まさあき)院長
1969年 九州大学医学部付属衛生検査技師学校卒業
1982年 九州大学医学部医学科卒業
1982年 新小倉病院にて研修医
1986年 九州大学医学部付属病院
1988年 川崎町立病院
1991年 社会保険浦之崎病院
1992年 石原内科循環器科病院
1993年 西有田共立病院
1998年 開業
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